2009年11月29日

【今週の風考計】

◆「ジャーナリスト死者30人」の報道に胸が痛む。フィリピン・ミンダナオ島マギンダナオ州で起きた事件。 来年の州知事選に立候補すべく、地元の政治家一族が、手続きに車で向かう途中、 対立する一族により地元のジャーナリスト30人を含む総計57人が無差別に殺された。◆警察は現知事の息子である地元市長を拘束。 組織した民兵を使って今回の殺害を企てたとされる。部族長同士が繰り広げる、血みどろの抗争が招いた惨劇だ。NGO 「ジャーナリスト保護委員会」は、ジャーナリストにとって最も危険な国は、イラクよりもフィリピンだと指摘。◆反政府イスラム武装勢力 「モロ・イスラム解放戦線」との和平交渉に、日本政府がオブザーバー参加することが決定。この朗報が無にならなければと願う。

*【今週の風考計】は、JCJWEB掲載の週刊コラムです。

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マスコミ気象台

◇サンプロ雇用不安報道、BPO「問題ない」
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送と人権等権利に関する委員会は9日、報道番組「サンデープロジェクト」の特集で、「雇用不安を生んだ犯人とされ、名誉を傷つけられた」として、謝罪・訂正放送を求めた元労働次官ら3人の申し立てに対し、「重要な部分は事実に反するところがなく、放送倫理上問題ありとはいえない」とする見解を公表した。一方で、「驚くべき策略」など否定的印象を強調する用語を4回使ったことについては、配慮が足りないとして局側に「反省」を求めた。(「毎日」11月10日付ほか)(→続きを読む)
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2009年11月22日

【今週の風考計】

東北へ温泉巡りの旅をした。青森・三沢の古牧、秋田・ 乳頭山の麓に涌く蟹場、岩手・雫石の鶯宿─どこも素朴な出湯がいい。「山茶花梅雨」が霰、雪に変わる道行きの後に、浸かる露天風呂。 湯煙から望む山肌には、イロハモミジが色づき、ナナカマドの赤い実がこぼれる。鶯宿温泉では「へっちょこ団子汁」をすする。宿の主人が「今年はカメムシが大発生してねえ」 と苦虫顔でいう。別名ヘコキムシ。悪臭を放つ。そういえば軽井沢に住む友人もカメムシに困っていると便りがあった。 地球温暖化のせいか。生物多様性の衰退が叫ばれ、 年に最大14万種が消失するという。生態学的なバランスや食物連鎖の維持が不可能になる。人々の暮らしに障害が生じる。 生物多様性を保全する具体的な取組みが急がれる。

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2009年11月19日

鳩山首相の「東アジア共同体」をどう考えるか=桂 敬一

―日本は独創的な地域統合のモデルをつくれ―

◆戦前の南洋諸島にいたたくさんの沖縄出身者

 最近、世間に生じる問題について引っかかると、どういうわけか、昔の出来事を思い出し、 そこからいろいろ連想することが多くなっている。年のせいだろう。新政権、鳩山首相が「東アジア共同体」という構想を提唱した。 その言やよし、と考えるのに伴い、2004年の7月から翌年の9月まで、1年2か月かけて沖縄の琉球新報が毎月1回、計14号発行した 『沖縄戦新聞』を思い出した。
 ちなみにこれは、05年のJCJ(日本ジャーナリスト会議)賞と日本新聞協会賞とを、ダブル受賞した。沖縄戦60年を記念する企画だが、 毎号、新聞4ページを使い(05年6月分のみ、沖縄地上戦を扱い、8ページ)、60年前のちょうど同じ日、 沖縄はどのようなかたちで戦争に巻き込まれたか、報道のスタイルでその状況を再現してみせたのだ。60年前は厳しい報道管制の下、 圧し隠されたままだったその日の真実を、今あらためて全面的に暴露、読むものの怒りと哀切の情を思いきり解放する、迫力ある紙面だった。 1945年8月15日、新聞記者として戦争に加担した己が罪を責め、即日勤務先の朝日を辞したむのたけじ記者(故郷・横手市で週刊新聞 『たいまつ』を発行する)は、60年後、この『沖縄戦新聞』をみて、「あっ、これだ」、こういうやり方があったのだ― あのとき朝日を辞めるべきではなかった、と後悔する(むのたけじ『戦争絶滅へ、人間復活へ』岩波新書)。

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*マスコミ九条の会HP「メディアウォッチ」の欄へ飛びます。

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日米安保50年の見直しにつながる沖縄「密約」裁判=桂 敬一

―12月1日公判(第4回)で吉野元アメリカ局長が証言―

 オバマ大統領訪日を前に、大新聞の多くが、先乗り役のゲーツ米国防長官の恫喝に慌てふためき、新政権に 「すぐ自民政権の合意どおりに普天間基地の名護移転で決着しろ」と急き立てた。これに対して鳩山政権は、二枚腰三枚腰で粘って、 と言いたいところだが、実は、閣内意見の不一致で、なかなか結論が出せないうちに、グアム基地の拡充・ 強化やアフガン対策で日本のカネに期待しなければならないアメリカが気を回し、とりあえずは、日本で両首脳が会ったとき、 将来の問題も含めて話し合おう、ということになり、うまくすれば、冷戦体制下、あるいは「55年体制」下の日米安保を、 根本的に再検討するきっかけが作れるかもしれないなりゆきとなっている。

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*NPJ通信「メディアは今 何を問われているか」に飛びます。

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「日米同盟の深化」でいいのか ―― ブッシュとオバマの来日=水島朝穂

 日本シリーズ第3戦。11月3日(火)東京ドーム。7対4で巨人が勝った試合だが、その冒頭の始球式に、何と、 あのブッシュ前大統領があらわれたのだ。ブッシュは巨人のジャンパーを着て投球した。北海道大学の山口二郎氏は『東京新聞』11月8日付の 「本音コラム」で、これを厳しく批判している。「一体どのツラ下げてこんなところに出てきたのだと言いたかった」 「ブッシュが犯した悪行はここで繰り返すまでもないであろう」「ブッシュはテロとの戦いという名目で、 一体どれだけの人を死に追いやったのだろう」「政治家というのは、引退すれば在職中の行動についてすべて責任を免れるというものではない。 ブッシュが行った歴史的犯罪については、これからもしつこく追及しなければならない」。まったく同感である。

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*水島朝穂の平和憲法のメッセージ「今週の直言」に飛びます。

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2009年11月12日

マスコミ気象台

◇書籍検索協議会を設立
日本文芸家協会と日本書籍出版協会、国立国会図書館などは4日、国会図書館の書籍データベースをネット上から一般の読者も利用できる制度を検討する「日本書籍検索制度提言協議会」を設立した。著作権者や出版社の権利を保護する方法などをまとめ、来年4月をめどに提言の形で公表する。(「毎日」11月5日付ほか)(→続きを読む)
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2009年11月10日

【今週の風考計】

▼鳩山首相は、13日に来日するオバマ大統領に、まず辺野古への新基地建設について、決着を迫る恫喝は止めるよう進言すべきだ。米軍制服組が年間62兆の軍事予算を維持・拡大する権益確保のため、執拗な圧力をかけているのは明白だ。▼沖縄県民は「県内移設に7割が反対」している。全国が<沖縄化>されているいま、「国外へ」米軍基地を移せと、日本の願いを伝えるのは当然ではないか。▼オバマ大統領の足元でも、泥沼化するアフガニスタン戦争へ、7万の駐留に加え4万の増派について、米国民の6割が反対している。5日にはテキサス州の陸軍基地で、少佐が銃を乱射し、兵士ら13人が死亡、30人が重軽傷を負った。「基地」について、真剣な話し合いをすべきだ。

*【今週の風考計】は、JCJWEB掲載の週刊コラムです。
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マスコミ気象台

◇BPO委「バラエティーに指針を」〜民放連に提言の方針
NHKと民放でつくる放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は30日、バラエティー番組制作にあたって制作者が留意すべき実務的な指針をつくるよう日本民間放送連盟に提言することを決めた。規範や倫理からの逸脱が特徴の一つであるバラエティー番組に倫理上のルールを求めるのは異例だ。委員会の中にも「表現の自由」の観点から慎重論が根強くあった。性的表現やいじめ、差別と受け取れる表現などに視聴者の抗議が相次いでいることを重視し、指針を求めることに踏み切った。(「朝日」10月31日付ほか)
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2009年11月09日

沖縄県民大会=2万1千人 「米軍基地の整理・縮小・撤去は県民の願い」を訴え 普天間の県内移設「反対」を決議

 8日、沖縄県宜野湾海浜公園で沖縄県民大会。約2万1千人が結集して、鳩山政権は「米側の圧力に屈せず、県民の声を堂々と主張すべきだ」と訴えた。実行委員会は、県内の民主、社民、共産、国民新、沖縄社会大衆、そうぞうの各党、労働組合、市民団体などで構成。最初から腰砕けの仲井真知事は、県民大会にメッセージを寄せることもできなかった。だが、知事と歩調を合わせてきた翁長雄志那覇市長は、県民大会の共同代表に民主県連代表の喜納昌吉参院議員らとともに名を連ねた。
 アメリカの活動家の間でも、太平洋地域の米軍基地を閉鎖せよとの運動が起きている。

GRANNY PEACE BRIGADE TEACH-IN  NOVEMBER 8, 2009
CLOSE U.S. MILITARY BASES in THE PACIFIC(11月1日付:JCJふらっしゅ)
http://archive.mag2.com/0000102032/20091101202743000.html
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