2015年12月27日

【今週の風考計】12.27

女性シンガー・ソングライター稚菜(わかな)のライブコンサートに行ってきた。キーボードを弾きながら唄う<帰らぬあなたに変わらぬ愛を>は、戦場に向かった愛しい人の運命と授かった小さな命への思いを、いっぱいに響かせる。<戦火の詩>もまた、澄んだリリックな声で、「人が殺し合い喜ぶのは、その手汚さず命じる偉い人」と、真っすぐに歌う。すがすがしい反戦歌だ。「生きた自分の言葉で語る」SEALDsともつながる。彼女は、自分の夢「カンボジアに音楽学校」を実現すべく、自主制作CD「歌唄いの詩」など、売上の一部を積み立てている。さてCDから本へ移ると、今年のいちおしは、河崎秋子『颶風の王』(角川書店)だ。舞台は東北そして北海道。馬をめぐり数奇な運命に遭遇する家族の、明治から平成にいたる6世代の歩みを描く。三浦綾子文学賞受賞作。北海道の大地で羊を飼い、乳牛を育てながら書き続ける著者の、体験に裏打ちされた描写は、ずしりとした手応えと感動の波紋をひろげる。最後は、2日前に読み終えた、椎名誠『おなかがすいたハラペコだ。』(新日本出版社)に出てくる、<しあわせの「貧乏人の鍋」>中のレシピに倣い、フーフーしながら鍋をつつき、大晦日を迎えるとしよう。皆さん、よいお年をお迎えください。(2015/12/27)
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【録画】小林節教授に緊急インタビュー

 2015年12月2日、仲築間卓蔵さん(元日本テレビプロデューサー)が、小林節教授に独占インタビューしました。ノーカット60分版。
収録:Fma(自由メディア) 収録時間:約1時間

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植村隆さん、韓国の私立大学に/安倍政権下で勢いを増す異常な個人攻撃=山田寿彦

 元朝日新聞記者の植村隆さん(57)が書いた日本軍従軍慰安婦に関する同紙記事をめぐり、勤務先の北星学園大学(札幌市厚別区)がネット右翼から「辞めさせろ」と攻撃された問題は、植村さんが韓国の私立大学、カトリック大学校の招聘教授に就任することで収束する見通しとなった。植村さんは非常勤講師としての雇用継続を辞退する意向を大学側に伝えた。
 植村さんと北星学園大学の田村信一学長が11月26日に記者会見し、明らかにした。カトリック大学校と北星学園大学は留学生を交換する協定校。招聘期間は16年3月から1年間で、1年後の去就は未定という。

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2015年12月20日

【今週の風考計】12.20

▼今年ほど「戦争」という文字に向き合い、熟考させられた年はない。「戦争法案」を国会で強行可決した9月19日から3カ月。この19日、85歳で亡くなった野坂昭如さんの告別式が行われた。『火垂るの墓』など、生涯「戦争をしてはならない」と言い続けてきた。▼また先月末93歳で亡くなった水木しげるさんは、『総員玉砕せよ!』などで、戦争への深い怒りを胸に、若い人々に戦争の悲惨さを伝えてきた。「9条の会」呼びかけ人の一人で、反戦運動に傾注してきた鶴見俊輔さんも同じく93歳、7月23日亡くなった。▼さて24日に閣議決定する97兆円という来年度予算、その中身の恐ろしさ。「軍事費」が史上初の5兆円を超す。オスプレイ12機・F35ステルス戦闘機の購入、イージス艦1隻の建造費など、安倍政権になって4年連続、前年から700億も増額する。米軍への思いやり予算は133億増やし9465億を計上。▼さらに新「日米軍事ガイドライン」に沿って、「同盟調整メカニズム」をフルに発揮するための自衛隊・米軍幹部が意思統一する「共同運用調整所」も、東京・横田基地内に設置されている。▼いっそのこと「防衛省」あらため、「戦争省」としたらどうか。「戦争しよう」の安倍政権の本音を、オモテに現したらよい。(2015/12/20)
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2015年12月13日

【今週の風考計】12.13

伊豆・富戸港近くの釣り宿で、炙ったイルカの黒潮干、マンボウの刺身、カゴカキダイの塩焼き、ヤッパタのすり身ダンゴ汁など、地元の味を堪能した。その折、くしくもザトウクジラ騒ぎに遭遇した。体長13メートルのザトウクジラが、餌となるサンマの群れを追い掛けて、富戸漁協の定置網に迷いこんだのだ。“歌うクジラ”とも言われるザトウクジラが、海面をたたくテールスラップに圧倒され、大騒ぎとなった。10年前まではイルカ追い込み漁で、批判を浴びてきた富戸だけに、海辺の人たちは優しく見守ってきた。その甲斐もあり、しばらくして無事に網から姿を消した。瀬戸内海をはじめ日本各地で、ザトウクジラが目撃されている。その回遊ルートや生息地域は、いまだ不明な点が多く、希少種になっている。地球の温暖化とクジラの南下は、どうも連動しているようだ。海水温の上昇はクジラの生息圏を奪うことにつながる。ようようCOP21も、温室効果ガスの排出を21世紀後半には実質ゼロにする決議をまとめた。1日、2年ぶりに南極に向け日本の調査捕鯨船団が出港した。来年3月までに333頭のミンククジラを捕殺するという。「科学目的のためとは言えない」とする国際司法裁判所の判定に、どう対応していくのか。(2015/12/13)
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2015年12月12日

特定秘密保護法違憲訴訟却下判決を斬る 異次元安倍政権に覚悟を示せない司法とメディア=吉竹幸則

 私たちフリージャーナリスト42人が東京地裁に起こした特定秘密保護法違憲訴訟。「具体的な紛争を離れて、法律が憲法に適合するか判断出来ない」として、裁判所は違憲か否かさえ判断しないままの「却下」判決で11月18日、一審の幕が下りた。既成メディアも簡単に報じるだけだった。  しかし、それでいいのか。秘密保護法は安保法制とセットである。国民の「知る権利」を根こそぎ奪い、現行憲法の基本理念である国民主権、基本的人権、平和主義を根本から覆し、国の形すら変える法律である。

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2015年12月06日

【今週の風考計】12.6

<リメンバー12・8>は「真珠湾」だけじゃない。ちょうど20年前、「もんじゅ」の配管から漏れたナトリウムが発火し、炉のコンクリートや鉄まで溶かした大事故も、忘れてはならない。福井県・敦賀にある高速増殖炉「もんじゅ」は、その後もトラブルが続き、20年間の稼働日数は、わずか250日。これまで約1兆円の研究開発費が投じられてきたが、実用化のメドは立たず、かつ維持費などで年200億円が使われている。これほどまでに、無責任体制を放置してきた政府の罪は、きわめて重い。まさにアジア太平洋戦争に突っ走った軍部の「無責任の体系」と同根だ。やっと原子力規制委員会は、6カ月以内に新たな実施主体を決めるよう文科省に勧告したが、もう廃炉しかない。通常の原発と違い、高速増殖炉は水と激しく反応するナトリウムを冷却剤に使うため、操作が難しい。かつ原発の使用済み核燃料から猛毒のプルトニウムを取り出し、再処理したMOX燃料を使う。操作も管理も難しい原子炉だ。茨城県大洗町にある高速増殖実験炉「常陽」も、青森県六ケ所村にある再処理工場も、原発以上に危険であるのは間違いない。廃炉・閉鎖に踏み切るのは世界の流れ、時代の要請だ。福島原発事故を体験した、私たちの切実な願いである。(2015/12/6)
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2015年12月05日

【JCJ声明】BPOとTBS・岸井氏への不当な攻撃を許さない

 放送界全体の第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」が11月6日、言論・表現の自由侵害を拒否する、画期的な「意見書」を公表した。NHK「クローズアップ現代」の報道に、「重大な倫理違反があった」と戒める一方、先行してNHKに恣意的な行政指導=厳重注意を加えた高市総務相を、「政府が個別番組の内容に介入することは許されない」と批判した。
 意見書は、自民党の調査会がNHK幹部を聴取したことについても「放送の自由とこれを支える自律に対する政権党による圧力そのものであり、厳しく非難されるべきだ」と批判した。総務相らは放送法第4条などを「注意」の根拠としているが、意見書は「4条は放送事業者が自らを律する『倫理規範』で、総務相が個々の番組に介入する根拠ではない」と指摘した。安倍政権のメディア支配が強まる中、BPOがこれだけ明確に指摘したことは高く評価できる。

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「沖縄」は日本国民の切実な問題――民主主義のナマの行動に参加して/琉球新報・沖縄タイムスの民衆に寄り添った取材・紙面=暉峻淑子

 ジャーナリスト会議の全国交流会に参加して、何年ぶりかの沖縄訪問が叶えられたのは本当に幸運だった。「島ぐるみ」民主主義のナマの行動に、一瞬でも直接に参加することができたからである。
 那覇空港から直行した沖縄タイムスの記者会見場では、琉球新報の論説副委員長と沖縄タイムスの編集局次長その他の記者の現状報告と意見を聞くことができた。民衆に寄り添った真剣な取材態度と、事件の核心をつかんだ無駄のない報告と紙面に感動した。
 これこそ久しぶりに出会うジャーナリズムの本来の姿だと、嬉しさが半分、後半分はそれだけひっ迫している沖縄の現状に心が痛んだ。

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2015年12月01日

新基地建設 国が法乱用、県を恫喝/「政治の堕落」と翁長知事=与那原良彦

 新基地建設問題をめぐり、政府は沖縄県の翁長雄志知事を相手取り訴訟を起こした。沖縄県と政府の法廷闘争は1995年の代理署名訴訟以来、2度目。沖縄に基地を置くためになりふり構わない政府の実態は20年たっても変わっていない。
 名護市辺野古での埋め立て承認を翁長知事が取り消したことを違法として、石井啓一国土交通相は11月17日、取消処分を取り消す代執行訴訟を福岡高裁那覇支部に提起した。訴状では「瑕疵があるか否かにかかわらず、承認処分を取り消すことは許されない」とまで言い切っている。沖縄の民意を踏みにじった埋め立て工事で支払った経費473億円を挙げ、取り消しになれば「全くの無駄金となり、国民がその負担を追うことになる」と県を恫喝する。

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