2020年06月09日

【スポーツ】 プロ競技が手探りで再開=大野晃

  新型コロナウイルス感染症拡大防止の緊急事態が全国的に解除され、イベント自粛の緩和で、いよいよプロ野球が6月19日に、3カ月遅れて開幕する。
 中断していたサッカーJリーグのJ1も7月4日に再開され、大相撲は名古屋場所を東京・両国国技館に移して7月19日初日が予定されて、ようやくプロ競技が再開へ向かう。
 しかし、政府や自治体の解除基準があいまいなまま、感染爆発の第2波が懸念される中、感染防止策を徹底した無観客での、手探りの再始動である。
 プロ野球は6月2日から練習試合が行われているが、交流戦やオールスター戦が中止されたものの、120試合を実施する予定で、6連戦も行われ、Jリーグも予定された日程を消化するというから、練習不足が否めない状態で、過密日程によるケガを注意しながらの厳しい争いになりそうだ。
 お目当ての競技者や球団の真剣勝負が待ち遠しかったファンには、テレビ観戦だけでも朗報に違いない。
 来年に延期された東京五輪の日本代表たちは、国立トレーニングセンターなどでの練習を再開し始めた。
 しかし、濃厚接触が多い格闘技などは制限された鍛錬にとどまり、ラグビーは世界機構がスクラムを減らすなどの試験的ルールでの試合を求めたほどで、競技特性による練習、試合の再開条件の格差が広がった。
 一方、高校スポーツは、夏の全国高校野球が79年ぶりに中止され、秋までの日本一争いは全競技で消えた。授業再開でも、部活動の制限は続く。
  トップ競技者に競技生活が戻り始めたとはいえ、一般国民のスポーツ活動は、施設の再開があったとしても、自由な楽しみは、まだまだ先の話だ。
  日本以上に感染が拡大している欧州で、サッカーのプロリーグ再開が急がれたのは、国民生活に不可欠な存在としてスポーツがあったからだろう。
  日本でも、プロ競技の再開を目にした国民が、日常が戻りつつあると実感すれば、スポーツの生活定着化には大きなバネとなりそうだ。
大野晃(スポーツジャーナリスト)


posted by JCJ at 10:40 | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする