2020年09月15日

【沖縄リポート】 新基地建設止めないため米軍クラスター隠す?=浦島悦子

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 「ヤマトと基地からコロナの挟み撃ち 強固な日米同盟の証です −防衛省 県民各位」
 8月9日付『琉球新報』読者ページ「うそっぱち」欄に掲載された投稿は、県民の現在の心境をズバリ表現していた。
 5月以降68日間、新型コロナ新規感染ゼロが続いていた沖縄で、7月上旬の米軍基地でのクラスター発生以降、感染者が出始め、安倍政権の愚策「Go To トラベル」と相まって感染者数はうなぎのぼりに増え、瞬く間に「全国一の感染拡大地」となってしまった。県内感染者数が累計1404人(米軍基地除く)となった8月13日、玉城デニー知事は警戒レベルを最高段階(感染蔓延期)に引き上げ、15日までとしていた県の緊急事態宣言を2週間延長すると発表した。
 県の緊急事態宣言を受けて、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は8月3日からすべての現場抗議行動を自主的に休止(搬出入のチェックと監視のみ続行)しているが、沖縄防衛局は埋め立て工事を止めようとしない。
 当初、感染者数さえ公表しなかった米軍は、県や県民の強い要請により数だけは県に伝えるようになったものの、感染経路など感染拡大防止に必要な情報は一切提供せず、発表される数(13日現在で累計320人)や基地名についても、県民はその信ぴょう性を疑っている。何よりも、隣接するキャンプ・ハンセンで感染爆発ともいえるクラスターが出ているのに、同じ海兵隊で訓練を共にしているキャンプ・シュワブがゼロというのはおかしい。新基地建設工事を止めないために隠しているのではないか、というのが大方の見方だ。
 ヘリ基地反対協は5日、沖縄防衛局に直接出向き、「在沖米軍全基地の当面の閉鎖」と「埋め立て工事の中止」を要請したが、対応した担当官は「米軍と緊密に情報共有している」「(工事は)着実に進める」と繰り返すのみ。埋め立て工事の海上警備作業員に感染者が出た後もなお工事を強行している。    
浦島悦子
JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2020年8月25日号

posted by JCJ at 01:00 | 九州・沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする