2021年08月08日

【今週の風考計】8.8─「見上げてごらん」、上空のキノコ雲からオスプレイまで。

今週は空を見る日が続く。広島・長崎に原爆が投下されて76年。あの晴れた夏の青い空に立ちのぼるキノコ雲の写真を見るたびに、胸が締めつけられる。
 唯一の戦争被曝国・日本なのに、政府は「核兵器完全禁止条約」に背を向けて恥じない。今年1月に発効し、今や55の国と地域が批准している。「橋渡し」役などと詭弁を弄する姿勢に腹が立つ。

36年前の8月12日、午後7時ごろ、日航ジャンボ機が群馬県・上野村の御巣鷹山に墜落、乗客乗員520人が亡くなった。
 歌手の坂本九さんも犠牲となり、43歳の生涯を閉じた。今もなお天国から、私たちを見守っているだろう。代表曲「見上げてごらん夜の星を」のフレーズが、口をついて声に出る。
そうだ今年の8月13日は、ペルセウス座流星群が、8年に1度の好条件で観測できる。午前4時過ぎの空全体を広く見渡せば、流れ星が北東の空の放射点から1時間に50個ほど、放射状に飛び出すのを肉眼で見ることができる。
 こうした流星群シヨーは手放しで鑑賞できるが、空から降る航空機事故は絶対にダメ。しかも米軍が「日米安保」を盾に、日本の上空を我が物顔に飛び回り、事故を起こしているのは許せない。

今から17年前の8月13日、沖縄県宜野湾市にある沖縄国際大学の構内に、米軍の大型輸送ヘリが墜落した。
 墜落直後、隣の普天間基地から海兵隊員が大挙して大学構内に押し入り、機体やストロンチウム90による汚染土壌まで、すべて米軍が勝手に持ち去った。
 原因究明もできず、日本の法律も及ばず、まさに米軍は「治外法権」の横暴を働いたにも関わらず、日本政府は黙認してしまう。この現実が、いまだに続いている。

現に米軍横田基地のオスプレイが、7月初旬に青森県の小川原湖で、湖面すれすれの低空飛行訓練を繰り返している。日本政府への事前通告もない。一歩間違えば大惨事につながりかねない。
 在日米軍ヘリによる無法な低空飛行は、全国各地で激化している。東京都心の上空でも米軍ヘリが約200メートルの高度で通過、高層ビルを縫うような飛行を続けている。米軍に日本の航空法を適用させ、低空飛行の中止を求める課題が緊急になっている。
 成田や羽田空港での民間航空機の離着陸に際し、ニアミスや緊急事態が起きる危険性に続き、墜落惨事が起きてからでは遅い。(2021/8/8)
posted by JCJ at 06:00 | 【今週の風考計】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする