2021年11月02日

【沖縄リポート】衆院選で工事現場も姑息な動き=浦島悦子

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  10月1日、キャンプ・シュワブ第二ゲート前に抗議の声が響いた。沖縄防衛局が、名護市議会の中止決議も沖縄県の要請も無視して、辺野古新基地建設のための大浦湾埋め立てに必要な美謝川切替工事に強行着手したのだ(写真)。
 隣りの工事用ゲートで搬入車両の監視をしていた人たちも合流して抗議集会が始まった(主催:ヘリ基地反対協議会)。土木技師・北上田毅さんの報告によると、この工事を締結した東亜建設工業(地盤改良工事専門)は羽田空港工事で不正が発覚した企業。当面の工期は2年間だが、それはごく一部で、工事はさらに続くという。「森林法、県の赤土防止条例、名護市条例等に違反する法令上の問題に加え、防衛局の設計変更申請に対する知事の不承認が出たら工事は止まり、無駄な工事になる。こんな中での着工は許されない。現場できちっと監視し止めていこう!」と訴えた。
 他の発言者からは「新政権も、何が何でも工事を強行するという意思表示だ」「辺野古を止めるために政権交代、名護市長戦勝利を!」の声が上がった。
 4日、岸田文雄新内閣が発足したが、顔が変わっても体は同じ。派閥寄せ集め内閣を背後で操る顔も見え隠れし、「辺野古は着実に進める」姿勢は安倍・菅政権と変わらない。
 それでも、31日投開票の衆議院選に向けて、沖縄選挙区では辺野古問題を避けては通れない。新内閣の沖縄担当相に就任した西銘恒三郎氏は5日、記者団から、沖縄戦時の遺骨の混じった南部の土砂を辺野古埋め立てに使う計画について問われ、「常識としてどうなのかと思う」と答えた。彼が立候補する沖縄4区は当の南部を含む。「使う」とはとても言えないだろう。
 辺野古の工事現場の動きも6日以降、作業車両が極端に少なかったり、ゼロの日があったり、工事残土の搬出のみだったり、選挙がらみか?と噂されている。新基地建設が県民に支持されていないことを彼らもよく知っているのだ。
浦島悦子
 JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2021年10月25日号 
posted by JCJ at 01:00 | 九州・沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする