2022年01月24日

【スポーツ】揺れるラグビー再出発=大野晃

 新型コロナウイルス感染症の感染再拡大の中で、ラグビーのジャパン・ラグビー・リーグ・ワンが、1月8日にスタートした。7日夜に東京・国立競技場で予定された開幕戦は、競技者の感染で中止され、揺れる船出となった。
  昨年までのトップリーグを衣替えして、サッカーJリーグにならった地域密着のプロ化を目指す新リーグで、トップリーグとトップチャレンジの計24チームが企業名に本拠地域名をつけて、5月まで1部から3部の王座を争う。1部は、昨年の第18回トップリーグ上位12チームで構成。2部以下は、その他の各6チーム。
  日本一を競う1部は、2組に分かれた2回戦総当たりと他組チームとの1回戦総当たり。上位4チームによるトーナメントで、頂点を決める。日本ラグビーの再出発だ。
  南半球や欧州の最高峰リーグに近づけようと、昨年のトップリーグに各国代表経験のある有力外国出身者を集めたが、継続者が多く、昨年の世界トップ国代表を含め、2019年のワールドカップ(W杯)出場者が20人そろい、国際的な質の高い争いを目指す。
  各チームが協賛、協力の企業や地域自治体との協定などにより、経営安定化と地域貢献を図るが、成功のカギは観客動員。W杯でブームを呼び、直後のリーグは、観衆1万人を超える試合が、21を数えたが、コロナ禍の昨年は1試合平均3500人程度。平均8000人が目標で、各地で大宣伝を展開しているが、コロナ禍の収束が見えず、厳しい環境にある。
 今年は、プロ野球やJリーグが正常化を目論むが、2年間の観客制限の影響で、規制が消えても、ファンが戻るかは予測できない。しかも、感染再拡大は見通しを暗くした。
 無観客や観客制限の3年目となっては、多くの競技の経営や競技者の生活に、計り知れない深刻な影響を与える。2月に開幕する北京冬季五輪も、中国の人権問題に加えて、世界的な感染再爆発に揺れている。
 年頭の危険な状況に、政府の本腰を入れた対策が急務である。
大野晃(スポーツジャーナリスト)
posted by JCJ at 01:00 | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする