2024年02月21日

【映画の鏡】『福田村事件』などを上映「第13回江古田映画祭」「3・11福島を忘れない」テーマに=鈴木 賀津彦

                       
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         「福田村事件」プロジェクト2023
 
 東京・練馬区の江古田の街で2013年から「3・11福島を忘れない」をテーマに始まった『江古田映画祭』が、今年も2月24日から3月11日までの2週間余、武蔵大学と近くのギャラリー古藤(ふるとう)を会場に開かれる。

 第13回の今年は、武蔵大学1号館で2月24日に『福田村事件』の上映と製作者によるトークイベント、3月2日には土井敏邦監督の『パレスチナからフクシマへ』と『ガザ〜オスロ合意から30年の歩み』(初上映)の上映と監督トークがある。
 ギャラリー古藤では2月25日に『飯館村 べこやの母ちゃん―それぞれの選択』(古居みずえ監督)の上映から始まり、『「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たち』(寺田和弘監督)やアニメ『ふながたの海』(いくまさ鉄平監督)、米アリゾナ州での核実験後の地元民の被ばくを追った『サイレントフォールアウト』(伊東英朗監督)、相馬高校放送局制作の『福島の高校生が処理水問題を考える』など、地域の市民を中心に集まった実行委員会が準備した作品が次々に上映される。

 東電福島第一原発の事故や津波の被害から13年、「福島を忘れない」から始まった映画祭は、市民による文化拠点づくりとして広がってきた。    
 商業映画館では上映機会の少ない社会的テーマの映画を、江古田地区で連続的に上映することで地域の活性化につなげているのが特徴だ。石川県・能登で地震被害が起きた今、この映画祭を続けてきた意義を確認し、能登復興支援の取り組みにも繋げる意味でもぜひ多くの人に参加を呼び掛けたい。
 詳しい上映予定や参加費などは映画祭ホームページで。       
      JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2024年1月25日号
posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 映画の鏡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする