2024年11月03日

【ジャーナリス講座】11月9日(土)から後半がスタート=須貝 道雄

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 今年も9月14日から全7回の予定で、学生向けのジャーナリスト講座を開いています。メディアの世界をめざす学生のほかマスコミの問題に関心のある社会人にも参加し、東京の会場で開き、同時にオンラインで配信しています。
 11月9日からは講座の後半に入ります。以下の日程で進みます。社会人は1回1200円と有料で恐縮ですが、ご検討いただけると、ありがたいです。詳細は下記をご覧ください。どうぞ宜しくお願い致します。

メディアの世界をめざす学生向け、JCJジャーナリスト講座(会場参加もオンライン参加も両方できます) https://kouza2024.peatix.com/view
【第6回】11月9日(土)午後2時から4時半 「ニュースは足元にある――地方紙の役割と魅力」 
  講師:信濃毎日新聞総務局次長・牛山健一さん(JCJ大賞を受けた「五色のメビウス」連載時の取材班デスク)
  会場:東京都中央区の新川区民館・7号室
    (東京都中央区新川1−26−1、東京メトロ日比谷線・東西線の茅場町駅下車・3番出口から徒歩10分)
 信濃毎日新聞は毎年、一つの大きなテーマを決めて取材班を編成し、長期連載に取り組んでいる。ここ数年、この連載が高い評価を受けている。外国人労働者の問題を追った連載「五色(いつついろ)のメビウス」は2021年JCJ大賞を受け、翌年も「土の声を 『国策民営』リニアの現場から」がJCJ賞に輝いた。また連載「ふつうって何ですか?―発達障害と社会」が23年度新聞労連ジャーナリズム大賞の優秀賞に選ばれている。長野県下、足元で起きていることを発掘し、そこから出発して全国的な問題提起をする。地方紙ならではの現場主義といえるだろうか。「五色(いつついろ)のメビウス」取材班でデスクをした牛山さんから、地方紙の可能性と魅力についてお聞きする。【事後に録画送付あり】
《略歴》うしやま・けんいち 1969年、長野県生まれ。早稲田大卒。1994年、信濃毎日新聞社に入社。佐久・飯山・伊那の各支社局、編集局報道部、東京支社報道部などを経て県政キャップを担当。2014年から報道部デスク(選挙担当など)。20〜21年、外国人労働者を取り巻く問題に切り込んだ連載キャンペーン「五色のメビウス」の取材班デスクを務めた。取材班は21年にJCJ大賞、22年に菊池寛賞を受賞した。東京支社報道部長を経て、24年4月から総務局次長・経営戦略会議事務局長。
【第7回】11月23日(土)午後2時から4時半 「『毒ガス島の記憶』制作で戦争加害を見つめる」
  講師:TBS調査報道部記者・小松玲葉さん 会場:東京の日比谷図書文化館4階・スタジオプラス(小ホール)
 2022年の夏、小松記者は瀬戸内海の大久野島(広島県)を91歳の大伯母とともに取材で訪ねた。そこにはかつて日本陸軍の毒ガス工場があった。大伯母は戦時中、学徒動員で島の工場で働き、シンナーの匂いを数倍ひどくしたような異様な匂いをかいだと語る。毒ガスは中国大陸で使用され、多数の犠牲者が出たという。島が示す「加害の歴史」に記者は焦点を当て、ドキュメント「つなぐ、つながる 毒ガス島の記憶」を制作した。取材の様子を聞きながら、戦争の問題を掘り起こす現代的な意味などを考える。【事後に録画送付あり】
《略歴》こまつ・あきは 広島県三原市出身。1996年生まれ。横浜国立大学卒業後、2019年にTBSテレビに入社。報道局社会部で、熊本豪雨災害や熱海土石流災害などの災害取材や警視庁取材(少年事件や薬物、交通などの取材)を担当。その後は、文部科学省担当記者として教員の働き方改革や不適切指導の問題、旧統一教会や日本大学をめぐる問題など幅広いテーマを取材。関東大震災から100年にあたり朝鮮人虐殺に関する証言について取材した。2024年7月から報道局調査報道部所属。【事後に録画送付あり】
【延期した第5回】12月7日(土)午後2時半から5時  注:第5回10月26日チケットのままで12月7日に参加できます。
 「沖縄を伝える日々、報道の現場から」 講師:沖縄でテレビ報道に携わる若手記者 
    会場:東京都中央区の月島区民館・第5洋室
     (東京都中央区月島2−8−11 東京メトロ有楽町線または都営地下鉄大江戸線の月島駅下車、9番出口から徒歩2分)
 観光客でにぎわう沖縄県。しかし周囲を見回すと、広大な米軍基地の存在がわかる。日本国内にある米軍専用施設のうち、約7割が沖縄県に集中するという異様な偏在ぶりだ。そのひずみは県民の生活に直接影響する。爆撃機の騒音、ヘリやオスプレイ墜落の恐怖、そして後を絶たない米兵らによる性犯罪や事故。県民投票(2019年)で反対が72%を占めたにもかかわらず、名護市辺野古では新たな米軍基地建設が政府の手で強行されている。島々には自衛隊の配備も進み、戦争の際に標的になるのではないかという住民の不安もある。様々な矛盾を抱えた沖縄で報道を続ける若手テレビ記者に現場からの報告と日々の記者生活を話してもらう。【事後に録画送付あり】

posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | お知らせ&行動要請 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする