2024年12月19日

【沖縄シンポA】フィールドワークも実施 自衛隊駐屯地訪れる 八重山戦争マラリア学ぶ=米倉 外昭(JCJ沖縄)

  シンポジウム前日の26日には、島外、県外から9人が参加して、「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」のメンバーの案内によるフィールドワークが行われた。

 最初に昨年3月に開設されたばかりで施設の工事が続く自衛隊石垣駐屯地を訪れた。県の環境アセス条例施行の経過措置ぎりぎりで着工した姑息なアセス逃れや、強引な土地取得などの説明を受けた。
               
駐屯地入り口.jpg

 次に、沖縄戦時の野戦病院後に立つ「暁之塔」を訪ねた。塔には、看護師として学徒動員され16歳で戦病死した八重山高等女学校生、ア山八重さんの名前が刻まれている。現場で八重さんのおいに当たるア山錦士郎さんが、公務死を証明する当時の書類なども示しながら説明した。
                
暁の塔.jpg
      
 続いて展望台から自衛隊駐屯地や、ラムサール条約登録湿地のアンパル、ゴルフ場計画地などを見て、生態系や景観への影響などについて理解を深めた。
 八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑では、戦争マラリアの実態と、政府が個別補償を拒んだ経緯などを学んだ。
 最後に新栄公園にある「戦争放棄の碑」を訪ね、平和を求め続けた市民の運動や、現市政が平和行A政に背を向けている実情を聞いた。
   JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2024年11月25日号
 

posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 九州・沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする