2025年04月13日

【支部リポート】神奈川 新聞博物館で報道写真展 34社の記者 約300点展示=保坂 義久

                
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 例年12月に都内のデパートを会場に開かれる報道写真展。東京写真記者協会に所属している34社の記者が撮影した約300点を展示するもので、石破茂総理が会場を訪れたと報じられた。

 年が明けてから横浜市にある新聞博物館(ニュースパーク)に巡回した2024年報道写真展に行ってみた。
 写真展の展示はいつもどおり、東京写真記者協会賞受賞作品が入り口近くに置かれている。受賞作は能登半島地震で体育館に避難した3人の子が、布団をかぶって絵を描いている写真。写真展のチラシにも掲載されていた『「泣いてもいいんだよ」避難所での母との約束』というタイトルと説明文が添えられている。

 順路には、それぞれ国内と海外に分かれた一般ニュース部門 企画部門、スポーツ部門と文化芸能部門の部門賞と奨励賞が展示されている。国内一般ニュースの部門賞「日航機衝突炎上」は、能登半島地震の翌日に起きた羽田空港での事故として忘れられない。
 1月から11月まで月別の展示もある。歳時記のような題材もあり、政治・経済のニュースもあり様々だ。9月には「5度目の朝鮮、非願成就」というタイトルの、石破茂氏が自民党総裁室の椅子に笑顔で座っている写真のパネルがあり、10月には当選者の名に花をつける石破氏の写真に「花はつけるも 衆院選・自公過半数割れ」のタイトルが皮肉だ。

 昨年はパリオリンピック、パラリンピックが開催された年なので、関連する写真がまとめて展示されている。日本選手団の好調もあってかオリンピック関連の写真は最も展示数が多く60点を超える。
 「2024年に大谷翔平選手」の展示数は12点だ。
 「令和6年能登半島地震」としてまとめられた=写真=は13点を数える。
 この報道写真展の会期は4月20日まで。企画展は無料だが、ニュースパークの入場料(400円)は必要だ。3階の常設展示では、新聞の役割などが歴史資料とともに学べる。
        JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2025年3月25日号
 

posted by JCJ at 01:00 | TrackBack(0) | 関東・甲信越 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする