米国が世界の安全保障への脅威に備えるためとして、チェコにレーダー施設、ポーランドに迎撃ミサイルを配備するミサイル防衛計画(MD)に強く反発しているロシア。18日、この計画に対抗して開発したとされる多弾頭の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ブラバ」の発射実験を行い、標的に命中したと、ロシアの通信各社が同日、国防省関係者の話としてと報じた(→AFP)。
「ブラバ」はいかなるミサイル防衛網も突破する能力をもつとされており、ロシア軍の新型ボレイ級潜水艦に装備されるという。
一方その前日、米南西部ニューメキシコ州で、日本の航空自衛隊は「PAC3」(地対空誘導弾パトリオットミサイル)の発射試験を行い、模擬ミサイルの迎撃に成功と、18日政府が発表した。防衛省は、「PAC3」の発射試験を行った国は米国以外では日本が初めてと誇らしげ。AFPによると、防衛省広報官は「日本のMDシステムが有効に機能することが証明され、有意義な試験だった」などと語っている。
日本のミサイル防衛(MD)体制の構築=「PAC3」導入は、「北朝鮮からの攻撃に備え」るとして米国に誘導されて進められた。北朝鮮による日本人拉致問題は、米国の北東アジア戦略に組み込まれ、ミサイル防衛(MD)網は日本と共同開発することなどが日米間で約束されており、これは成立した宇宙基本法の枠組みとも深く絡んでいる。米国の戦争依存体質とそれに依存する自公政権の対米追従路線は、米国の進めるミサイル防衛(MD)網と、それに反発するロシアとの緊張関係に巻き込まれる危険をはらんでいる。
空自、初の「PAC3」迎撃試験に成功
http://www.afpbb.com/article/politics/2519125/3351650
2008年09月19日
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