2008年12月13日

活字の海を漂って(17)方言が抉り出す「お国」と「国家」―小説『ふたつの川』=鈴木 耕

 素晴らしき地方出版

  日本でいちばん短い会話の例として、よく挙げられるのがこれです。
 「どさ?」
 「ゆさ」

 津軽地方の方言で 「どこへ(行くの)?」
 「お風呂へ(行く)」という意味です。
 しかし、我が故郷の秋田地方では、もっと短い会話が成立しています(別に、短さ自慢をしているわけじゃありませんが)。
 「け」
 「く」
 もはやこうなると、他の地方の方々には判じ物の世界でしょうが、これで立派にコミュニケーションは成り立っているのです。「食べなさい」(食え)
「食べます」(食う)というわけです。

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posted by JCJ at 10:12 | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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