2009年06月29日

マスコミ気象台

◇密約文書「ない理由示せ」〜沖縄返還で国に裁判長要請
72年の沖縄返還に伴って日米間で交わされたとされる「密約文書」をめぐる情報公開訴訟で、東京地裁の杉原則彦裁判長は16日、「文書を保有していない」と主張する国側に「その理由を合理的に説明する必要がある」と指摘し、次回までに示すよう求めた。訴えられた国側に積極的な説明責任を求めたもので、異例の訴訟指揮といえる。密約をめぐっては、その存在を裏付ける外交文書が米側で公開されているにもかかわらず日本政府は一貫して「密約はない」と否定し続けている。訴訟をきっかけに、国側の姿勢が改めて問われることになりそうだ。(「朝日」6月17日付ほか)

◇イラン、報道規制で11人を逮捕〜オランダ2記者追放
国境なき記者団は、選挙後から16日までにイラン人ジャーナリストが少なくとも11人逮捕されたと発表した。さらにオランダのテレビ記者2人が拘束後、国外追放された。携帯電話でデモを撮影した市民も逮捕された例があるという。AP通信などによるとイラン政府は同日、選挙取材のためイラン入りしていた外国メディアの取材ビザを延期しないと通達した。イランでは、携帯電話や携帯メールが通じない状態が続いている。(「毎日」6月17日付夕刊ほか)

◇マイスペース、米の人員3割削減〜米メディア大手ネット戦略苦戦
米ニューズ・コーポレーション傘下のインターネット交流サイト(SNS)大手、マイスペースは16日、米従業員の約3割にあたる420人程度を削減すると発表した。同社はSNS最大手のフェースブックに利用者を奪われており、経営効率化で生き残りを目指す。(「日経」6月17日付夕刊)

◇50年代邦画のDVD、著作権認め販売差し止め
1950年代に公開された邦画3作品の廉価版DVDを販売する「コスモ・コーディネート」に対し、著作権が存続しているとして映画製作会社「東宝」が販売差し止めや1350万円の賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は17日、販売差し止めと108万円の支払いを命じた。清水節裁判長は「公開から70年を経ておらず、著作権の保護期間内」などと判断した。3作品は「おかあさん」(成瀬巳喜男監督)、「暁の脱走」(谷口千吉監督)、「また逢(あ)う日まで」(今井正監督)。(「毎日」6月18日付ほか)

◇「番組内容偏向」にNHKがHPで回答文書
NHKは17日、NHKスペシャル「シリーズ JAPANデビュー 第1回アジアの“一等国”」(4月5日放送)について自民党の国会議員有志らが「内容が偏向していた」などと指摘している問題で、主な批判について視聴者に説明する文書を、同局ホームページ(HP)上の「プロジェクトJAPAN」に掲載した。制作姿勢について「一次史料や研究者への取材にもとづいて制作しています。特定のイデオロギーや歴史観にもとづくものではありません」などと説明している。(「毎日」6月18日付ほか)

◇再来年の大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」
NHKは17日、50作目に当たる2011年の大河ドラマを、徳川幕府2代将軍秀忠の正室で大奥を作り上げた江(ごう)の生涯を描く「江〜姫たちの戦国〜」に決めたと発表した。脚本は08年の大河ドラマ「篤姫」を手がけた脚本家、田渕久美子さんのオリジナル。(「毎日」6月18日付ほか)

◇文藝春秋側に2審も賠償命令〜偽メール事件
ライブドア事件に絡み、偽メールを民主党の故永田寿康元衆院議員に提供した元会社役員が、週刊誌の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の文藝春秋に3300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は121万円の支払いを命じた。柳田幸三裁判長は、記事の一部について「具体的に裏付け取材をした証拠はない」などと指摘した1月の一審東京地裁判決をほぼ踏襲。賠償額を一審判決の220万円から約100万円減額した。(「日経」6月18日付ほか)

◇「月刊現代」に後継誌
昨年末に休刊した「月刊現代」の後継誌として、雑誌「G2」を9月に創刊すると明らかにした。約3か月に1号のペースで発行していく予定。月刊現代をはじめ総合誌、論壇誌が相次いで休刊するなか、インターネットと連動したノンフィクションの新しいメディアを目指す。ネットサイトでは、雑誌発行後に記事の全文や、サイト独自の記事を公開する。また月刊現代から引き継ぎ、講談社ノンフィクション賞を発表する。(「日経」6月18日付ほか)
posted by JCJ at 06:00 | TrackBack(0) | マスコミ気象台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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