2009年07月23日

「人の死」を政局で決めていいのか=水島朝穂

  7月10日(金)。10時40分から講義があったが、ギリギリまで参議院の「インターネット審議中継」をみていた。10時開会の参議院本会議。臓器移植法改正案についての厚生労働委員長の「中間報告」が行われた。審議経過が淡々と報告されていく。だが、このタイミングで厚生労働委員長が報告をしていること自体、実は問題なのである。

  委員会で審査中の案件について、本会議で「中間報告」を行うことができる(国会法56条の3)。これは、委員会の審議を途中で打ち切り、本会議で直接審議(採決)する仕組みである。「中間報告」が行われると、委員会で再び審議されることはまずない。つまり「中間」とは名ばかりで、委員会審議打ち切り、本会議吸い上げとほぼ同義である。とはいえ、それがなされるのは「特に必要があるとき」であって(国会法56条の3第1項)、さらに、本会議で直接審議(採決)ができるのは、「特に緊急を要すると認めたとき」とされている(同第2項)。委員会中心主義がとられている以上、よほどのことがない限り、審議打ち切り機能をもつ「中間報告」は使われるべきではない。では、臓器移植法改正は「特に緊急を要する」状況にあったのだろうか。 

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*水島朝穂「直言」HPへ飛びます。

posted by JCJ at 08:46 | TrackBack(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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