2006年3月。東京メトロ高田馬場駅構内を歩いていて、
一枚のポスターの前で足がとまった。ミュージカル女優の新妻聖子さんが微笑んでボール(地球?)を抱えている。「もっと知ってほしい。
自衛隊のイラク復興支援活動」の見出し。ボールのなかに、自衛隊の給水活動や空輸活動などのカラー写真が並ぶ。
まるでボランティア活動の宣伝のようなレイアウトである。
「122カ所に及ぶ、学校など公共施設の復旧・整備。約1100人の雇用創出(1日あたり最大)。総給水量は53,500トン以上。
サマーワ住民の約7割が活動の継続を希望。医療器材などの関連物資を空輸。様々な医療支援」ときて、
「日本らしさを活かした誠実な活動と持続力が、イラク復興のために大きな成果を上げています。防衛庁」と結ぶ。女優の笑顔と数字などからは、
イラク派遣は実にすばらしいことのようにも思えてくる。この女優は、関連サイトに自筆メッセージを寄せ、「日本人として嬉しく思います」
と書いている。なお、ポスターの掲示期間は短く、次に通ったときには撤去されていた。
「復興支援」。響きこそいいが、忘れてはならないことがある。イラクに「復興」を必要とする悲惨な状況を作ったのは誰なのか、である。
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*水島朝穂の平和憲法のメッセージ「今週の直言」に飛びます。

