2009年10月24日

マスコミ気象台

◇米在住の医師、毎日新聞記事巡り提訴
脳腫瘍摘出手術の権威として知られる脳神経外科医、福島孝徳・米デューク大教授は15日、東京国税局の税務調査で申告漏れがあると毎日新聞に報じられて名誉を傷つけられたとして、毎日新聞社と記者らを相手取り、計2000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。記者らに対する名誉棄損容疑の告訴状も東京地検に提出した。「毎日」10月16日付)◇グーグルが来年、電子書籍販売へ〜著作権合意の50万冊
米インターネット検索大手グーグルは15日、ネットで電子書籍をダウンロード販売する「グーグル・エディション」を来年前半に発足させることを明らかにした。欧米メディアが報じた。グーグルは、絶版された書籍を含め1千万冊規模の書籍の電子化を終えているとされ、電子書籍の普及に弾みがつくことになりそうだ。(「毎日」10月16日付ほか)

◇sabra来年休刊
小学館は19日、男性向けグラビア月刊誌「sabra」を来年1月25日発売の3月号で休刊すると発表した。同誌は00年5月に創刊。最盛期には20万5000部(04年1月号)まで部数を伸ばしたが、最近は8万5000部程度にまで落ち込んでいた。(「毎日」10月20日付ほか)

◇NYタイムズがさらに100人削減〜編集部門の8%
米紙ニューヨーク・タイムズは19日、編集部門で人員の約8%に当たる100人を目標とした人員削減を年内に実施することを明らかにした。広告収入が落ち込んでおり、人員削減で経費を圧縮する。幹部が従業員に対して自発的な退職を促すメールを送った。目標に達しない場合、退職勧告も実施する。編集部門では2008年前半にも100人規模の削減を行っており、現在の同部門の人員は約1250人。(「毎日」10月20日付夕刊ほか)

◇中国警察が記者暴行、調査へ
中国河南省洛陽市で17日夜、交通事故の現場を写真撮影しようとした地元放送局の記者が、警官に拘束され、暴行を受けたとされる事件が、インターネットのニュースサイトなどで報道され、波紋を広げている。事態を重視した同市共産党委員会は調査に乗り出した。(「しんぶん赤旗」10月22日付ほか)

◇押し紙裁判判決で出版労連が声明
出版労連は21日、「押し紙名誉棄損裁判」の判決について、声明を発表した。同裁判は、ジャーナリストの黒薮哲哉さんが取り上げた読売新聞社による実際の配達部数を上回って販売店に強制的に買い取らせる「押し紙」について、同社が名誉棄損で訴えたもの。さいたま地裁は16日に同社の訴えを棄却した。黒薮さん側の勝利判決について、出版労連は「全面的に支持する」とし、今後の支援を呼びかけている。(「しんぶん赤旗」10月22日付)

◇「法廷イラストで個人特定」、裁判員が会見撮影拒否〜甲府地裁
甲府地裁で22日、判決が言い渡された裁判員裁判(殺人未遂事件)で、裁判員から「(一部報道の)法廷内イラストで個人が特定された」との申し出があり、判決後に開かれた記者会見の写真撮影が中心となった。記者会見は、新聞放送12社が加盟する山梨司法記者会が、地裁内の裁判員候補者待合室で開催し、裁判員5人と補充裁判員1人が出席した。地裁との事前協議では、地裁側が出席者全員の意向を聞いたうえで、冒頭に代表撮影する予定だった。地裁総務課によると裁判員から「イラストで周囲の人に自分が特定されたので写真撮影は困る」との申し出があったという。何人が申し出たかは明らかにしていない。(「毎日」10月23日付ほか)

◇著作権裁判でGLAY側が勝訴
東京地裁(阿部正幸裁判長)は22日、人気ロックバンド「GLAY」の元所属会社の「案リミテッドグループ」に対し、メンバー4人側に約6億7000万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。判決はヒット曲「HOWEVER」など147曲の著作権が4人に帰属することも認めた。判決によると、4人は98年、著作権を同社に譲渡する専属契約を結んだが、05年に契約解除を通知し、判決は通知による解除の成立を認めた。(「毎日」10月23日付ほか)
posted by JCJ at 06:00 | TrackBack(0) | マスコミ気象台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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