◇「隠し撮り写真は違法」、フライデーの賠償増額
週刊誌「フライデー」の記事や写真で名誉を傷つけられたとして、大相撲の貴乃花親方夫妻が講談社に3750万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は18日、計440万円の支払いを命じた1審判決を変更し、賠償額を計715万円に増やした。大坪丘裁判長は記事、写真ともに1審より広い範囲で違法性を認定し、写真について「隠し撮りで人格的利益を侵害している」と指摘した。1審が認めた謝罪広告については、「相続問題が解決している」と退けた。(「毎日」11月19日付ほか)◇バラエティー番組、ルール作り「難しい」
視聴者から批判の多いバラエティー番組について、放送倫理・番組向上機構(BPO)が「実効的な指針」の必要性を指摘したのを受け、民放連の広瀬道貞会長は19日、ルール作りは難しいとの見解を示した。新たなルールについて「極めて抽象的にならざるを得ない。難しいし、すぐ反対論が出る」などと発言。東京や大阪などでシンポジウムを開催し、議論をしてもらうという。また、BPOが局や番組名を伏せながらも問題例を文書に掲載したことには「出さなくてよかった。『こういうのがだめ』と言われると過剰反応しかねない」と話した。(「毎日」11月20日付ほか)
◇AOLが従業員3分の1削減へ
米インターネットサービス大手AOLは19日、全従業員の3分の1を削減する方針を明らかにした。最大2500人規模の早期退職を募る見通し。同社が来月、米娯楽・メディア大手タイムワーナーから分離・独立し、再上場するのにともない、経費削減で収益力を高める狙い。(「朝日」11月20日付ほか)
◇ネット広告DAC、動画配信事業に参入
博報堂系のインターネット広告会社、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は企業向けの動画配信サービスに参入する。企業がネットで動画を編集し、自社サイトなどで公開できるサービスを提供。ネットで動画を視聴する人が増えるなか、動画で情報発信したい企業などの需要を見込む。初年度に50社への販売を目指す。(「日経」11月20日付)
◇携帯向け漫画、インドで配信〜ハーレクインなど
出版社のハーレクインとコンテンツ配信のソフトバンククリエイティブはインドでの漫画の電子配信を始めた。同出版社の作品を英訳して携帯電話の利用者が急増する同国での事業を新たな収益源に育てる。大手携帯通信会社のタタ・テレサービシズ(TTSL)の携帯サイトに恋愛小説を漫画化した「ハーレクインコミックス」の配信を始めた。主に都市部の富裕層の利用を見込む。(「日経」11月22日付)
◇米グーグル、ユーチューブに字幕表示
インターネット検索最大手の米グーグルは、傘下のユーチューブがネット配信する動画に自動で字幕を表示する技術を開発した。あらゆる動画に字幕を付けることで動画の検索が容易になるほか、字幕を別の言語に自動翻訳するサービスの展開などにつなげる。ユーチューブには、1分間で約20時間の動画が投稿される。すべてのビデオに全自動で字幕表示できれば、膨大な動画データベースから特定の発言を検索するサービスの展開などが可能になりそうだ。(「日経」11月22日付)
◇静岡放送にグランプリ
地方で制作されたドキュメンタリーを顕彰する「第29回『地方の時代』映像祭2009」(関西大、民放連、大阪府吹田市主催)の入賞作品が21日、発表された。グランプリには、太平洋戦争の激戦地・硫黄島で投降、米国に協力した元兵士の苦悩を追った「日本兵サカイタイゾーの真実〜写真の裏に残した言葉〜」(静岡放送)が、佐藤真賞には「残された刻〜満州移民・最後の証言〜」(信越放送)がそれぞれ選ばれた。(「毎日」11月22日付ほか)
◇邦画1位は「東京物語」〜キネマ旬報映画ランク
キネマ旬報社は20日、雑誌「キネマ旬報」創刊90周年(1919年創刊)を記念して「日本映画・外国映画オールタイム・ベスト・テン」を発表した。日本映画の1位は、小津安二郎監督の代表作「東京物語」(1953年公開)。独立した子どもたちの家を訪れるため上京した老夫婦(笠智衆、東山千栄子)を通して、変わりゆく日本の家族を描いた。外国映画1位はフランシス・フォード・コッポラ監督がマフィアの抗争を描いた「ゴッドファーザー」(1972年公開)。(「毎日」11月21日付ほか)
2009年12月01日
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