2009年12月03日

マスコミ気象台

◇フジかくし芸、元日で見納め
正月恒例の人気番組、フジテレビ系の「新春かくし芸大会」が10年元日の放送で終了することが20日明らかになった。64年に放送が始まり、堺正章さんらタレントが練習を重ねて披露する芸が人気を集めた。全盛期の80年には視聴率48.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録したが、近年は低迷し、今年の視聴率は8.6%だった。(「朝日」11月21日付ほか)◇受信料減額請求を棄却
NHKの受信料を払わない契約者がいるのに、全額を請求されるのは不当だとして、NHK元経理担当職員の立花孝志さん(42)が受信料請求額を11%減額するよう求めた訴訟で、東京地裁は20日、請求を棄却する判決を言い渡した。判決は「放送法で受信料の月額は国会の承認を経ない限り増減できない。原告の主張は受信料が割引される根拠とはなり得ない」と述べた。(「朝日」11月21日付ほか)

◇著作権死後70年に意欲
川端達夫文部科学相は20日の閣議後会見で、現在は著作者の死後50年としている著作権の保護期間を、死後70年に延長する著作権法改正に意欲を示した。保護期間の延長は07〜08年にも検討されたが、過去の作品を利用しにくくなり文化の発展を妨げられる恐れがあり、見送られた経緯がある。今回、政治主導で再び検討の可能性が出てきた。(「朝日」11月21日付ほか)

◇任天堂、Wii向け動画有料配信を開始
任天堂は20日、据え置き型ゲーム機「Wii」向けに21日から有料動画配信サービスを始めると発表した。従来はテレビで放送していない独自の動画を無料で配信してきたが、子供に人気の高い「ポケットモンスター」やディズニー作品、「セサミストリート」などの映像をWiiを通して有料視聴できるようになる。配信される映像はJリーグの試合の名場面など過去に人気の高かったテレビ番組や映画、アニメが中心になる。(「日経」11月21日付ほか)


◇ネット特化の無償OS公開〜グーグル、顧客囲い込み
インターネット検索最大手の米グーグルは19日、パソコン用の基本ソフト(OS)「クロームOS」の試験版を公開した。ワープロなど他のソフト機能はネット経由で使う。パソコン各社に無償提供して「ネット専用端末」の開発を促し、主力のネットサービス普及につなげる狙いだ。(「日経」11月21日付)

◇日本の記者クラブ制度「なれ合いに終止符」〜新政権の姿勢、米紙が詳報
21日付の米紙ニューヨーク・タイムズは「日本の新指導者、記者クラブとのなれ合い関係に終止符模索」との見出しで、亀井静香金融担当相が記者クラブに批判的な態度を取る一方、フリー記者や海外メディア向けに別途会見を開いて厚遇している様子を詳しく報じた。「日本のメディアは閉鎖的だ。自分たちだけが本物のジャーナリストだと思っているが、間違いだ」との亀井氏の発言も紹介している。(「毎日」11月23日付ほか)

◇光母子殺害の実名本、差し止め却下で即時抗告
山口県光市の母子殺害事件を巡り、被告の元少年(28)を実名表記した書籍について、元少年側が広島地裁に出版差し止めなどを求める仮処分を申し立てていた問題で、元少年側は24日、申し立てを却下した地裁の決定を不服として、広島高裁に即時抗告した。(「毎日」11月25日付ほか)

◇ペンクラブのサイト、無断で複製
日本ペンクラブがホームページで開設している「電子文藝舘」の複製サイトを、何者かが許可なく作っていることが分かった。ペンクラブは27日、著作権侵害などで警視庁に告訴する。電子文藝舘は会員らの小説や詩など約800点を掲載している。告訴状によると、複写されたのは05年4月の時点でのデータ。阿刀田高さんの「靴の行方」、加賀乙彦さんの「フランドルの冬」など約600点。(「毎日」11月27日付ほか)
posted by JCJ at 06:00 | TrackBack(0) | マスコミ気象台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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