2009年12月19日

マスコミ気象台

◇毎日新聞、共同通信・加盟社と包括提携〜メディア再構築へ協力
毎日新聞社と共同通信社、共同通信社加盟社は26日、記者会見を行い、記事配信などをめぐって包括提携することを明らかにした。包括機構の大きな柱は毎日新聞社が@各県を拠点とする共同加盟社の一部から地方版記事配信の協力を受けるA共同通信社に加盟する――など。官公庁や企業の発表記事などを中心に、両者から配信を受けることにより、毎日新聞の記者は独自の視点で取材を進め、調査報道や解説記事をより充実させる、としている。(「毎日」11月27日付ほか)◇実名差し止め訴訟、著者側出席せず
99年の山口県光市の母子殺害事件をめぐり、被告の元少年(28)を実名表記したルポルタージュ本が出版されたことについて、元少年側が著者の増田美智子さん(28)と出版社のインデンツ(東京都日野市)に対し、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、広島地裁であった。著者側は出席せず、棄却を求める答弁書を出した。閉廷後、元少年側の弁護団長の本田兆司弁護士は「著者は元少年に『友人』として接触している。取材者の倫理観が欠落している」と批判した。(「毎日」11月27日付ほか)

◇TBSのカートが突っ込む〜石川選手出場男子ゴルフ
男子プロゴルフツアー「カシオワールドオープン」が開かれていた高知県芸西村の「Kochi黒潮カントリークラブ」で29日午前10時15分ごろ、TBSテレビのスタッフが乗ったカートが観客の中に突っ込み、観客4人が重軽傷を負った。大会事務局などによると、高知市の30代女性1人が高知市内の病院に救急搬送され、眼窩底骨折で入院した。他の3人は軽傷。高知県警安芸署で関係者に事情を聴いている。(「毎日」11月30日付ほか)

◇内外タイムスが破産
東京地裁は30日、内外タイムス社の破産手続きの開始決定を出した。同社によると、夕刊紙「REAL SPORTS(リアルスポーツ)」を1日発行の12月2日付から休刊する。同紙は今年9月、1949年創刊の「内外タイムス」から名称変更したばかり。同社によると、同紙の発行部数は21万部(09年11月)。発行部数のピークは64年で、70万〜80万部あったという。(「毎日」12月1日付ほか)

◇朝日・毎日が相互後援に〜センバツと夏の高校野球
毎日新聞社が日本高野連と主催する春の選抜高校野球大会を来春から朝日新聞社が後援し、朝日新聞社が日本高野連と主催する夏の全国高校選手権大会を毎日新聞社が後援することになり、27日、大阪市内で開かれた日本高野連の評議員会で承認された。また会場として使用している阪神甲子園球場が、両大会の特別協力として加わることも決まった。(「東京」11月28日付ほか)

◇ジャーナリストの死者30人〜比の大量殺害
フィリピン南部ミンダナオ島マギンダナオ州で23日に州知事選の立候補届け出に向かっていた政治からの家族が殺害された事件で、殺害された57人のうち30人が取材のために同行していた地元メディアのジャーナリストだったことが分かった。取材中に命を落としたジャーナリストの数を集計している米国のNGO「ジャーナリスト保護委員会」によると、92年に集計を始めて以降、単独の事件で殺害された人数としては最多。これまで最も多かったのはバグダッドで06年12月に11人が殺害された事件だという。(「朝日」11月28日付ほか)

◇最高裁、ビラ配布に不当判決
東京都葛飾区のマンションで、日本共産党の区議団ニュースや区民アンケートなどを配布した僧侶の荒川庸生さん(62)が住居侵入罪で不当に起訴された葛飾ビラ配布弾圧事件の上告審判決が30日、最高裁第2小法廷であり、今井功裁判長は、荒川さんの上告を棄却する判決を言い渡した。罰金5万円とした2審有罪判決が確定する。日中穏やかにビラを配っていただけの荒川さんの行為を「犯罪」に仕立て上げた違憲・違法捜査に基づく弾圧事件を追認した極めて不当な判決だ。(「しんぶん赤旗」12月1日付ほか)

◇外務省元局長、沖縄密約を法廷で証言
沖縄返還(72年)の日米交渉をめぐる密約文書を開示するよう西山太吉・元毎日新聞記者(78)ら25人が政府に求めた情報公開訴訟の口頭弁論が1日、東京地裁(杉原則彦裁判長)であった。対米交渉に当たった吉野文六・元外務省アメリカ局長(91)が、原告側証人として出廷し、「米側と(密約を示す)文書を取り交わした」と密約の存在を証言した。一方、密約を否定している国は、一転して認否を留保する書簡を裁判所に提出した。(「毎日」12月2日付ほか)
posted by JCJ at 19:13 | TrackBack(0) | マスコミ気象台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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