2010年01月14日

迫られる「アメリカに負けた日本」からの脱却=桂 敬一

◆敗戦国のツケは64年経っても付いて回る?

 既往の心筋梗塞と軽度の糖尿病があり、2か月に1回ぐらいの頻度で、長年通院している。現在の主治医は40歳代後半ぐらいの男性。 付き合いはもう長い。病気のこと以外でも言葉を交わす間柄だ。昨年暮れの診察時、「まだあちこち講演にいらしてるんですか」と聞かれた。 70歳代も半ばとなった当方を気遣ってのことだろう。
「講演はそれほどではないけれど、この歳になると、かえっていろいろ頼まれごとが多くなり、外出はけっこうしてます」。ほうっ、 というような表情が返ってきた。そこでつい、沖縄返還「密約」情報開示請求裁判の原告団の1員になっている話をした。 12月1日の公判で吉野文六元外務省アメリカ局長が証人として出廷し、日本政府の「密約」の事実を証言、 テレビも新聞も大きく取り上げたから、この裁判のことは知っているだろう、とする思いもあった。ところが、けげんな面持ちだったので、 裁判について少々説明を試みた。すると、事情は飲み込めたとする様子の彼から返ってきた言葉が、「だけど日本はアメリカに負けたんですから、 そのぐらいのことはあってもしょうがないんじゃないですか」。意固地で心配性の老人をいたわるような、屈託ない笑顔がそこにあった。

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posted by JCJ at 06:00 | TrackBack(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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