2010年04月11日

裁判官の「良心」とは=水島朝穂

 昨年8月のNHKスペシャルは秀作揃いだった。「海軍400日の証言」についてはすでに触れた。 8月16日午後9時放送の 「気骨の判決」は、いろいろな意味で興味深かった。戦時中に大審院(現在の最高裁)が、選挙無効判決を出したという話である。 判決の存在は知っていたが、それに関わった裁判官について詳しい知識がなかった。これをみて、裁判官の「良心」 について改めて考えさせられた。
 1942年4月の第21回総選挙。この選挙のことは、高校の日本史用語集にも「翼賛選挙」として、けっこう詳しく載っている。 時はミッドウェー海戦の2カ月前。アジア・太平洋戦争の真っ只中である。「翼協」(翼賛政治体制協議会〔会長・阿部信行元首相〕の略) の腕章を付けた運動員や、県知事といった公職にある人々までもが、「非推薦候補」(東條内閣が推薦しない候補)に対して、 執拗かつ組織的な選挙妨害行為を行ったのである。非推薦候補のなかには、鳩山一郎、尾崎行雄、斎藤隆夫、片山哲、三木武夫といった、 後の首相クラスもいた。これらの人々は選挙妨害を受けて苦戦し、落選した人も少なくなかった。選挙結果は、大政翼賛会系の圧勝だった。

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*水島朝穂の平和憲法のメッセージ「今週の直言」に飛びます。

posted by JCJ at 14:03 | TrackBack(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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