◇写真共有サービス、グーグルが中国で停止
インターネット検索世界最大手のグーグルは6日、中国における写真共有サービスが同日、全面的に止まったことを明らかにした。止まった理由など詳細は明らかにしていない。止まったのは「ピカサ」と呼ぶサービスで、ネットを利用して自分で撮影した写真を家族や友人と共有するために使う。中国時間の7日午後にピカサへの接続を試みたところ、サイトそのものは表示されるが、写真共有などのサービスは利用できない状態だった。(「日経」4月8日付ほか)◇記者殺害は武装誤認〜イラク米軍、07年事件の現場映像
2007年7月、イラクの首都バグダッドでロイター通信のカメラマン2人が米軍のヘリコプターに攻撃され死亡した事件で、内部告発情報を集めるウェブサイト「ウィキリークス」は6日までに、米軍ヘリ「アパッチ」から撮影したとみられる映像を掲載した。音声付きで、アパッチの乗員らはカメラマンの撮影機材を武器と誤認しているとみられ、攻撃許可を要請。上空からカメラマンらの遺体を見て歓声を上げている。映像は、米軍内部の複数の告発者から提供されたものといわれる。米軍は映像の真偽は確認しないものの「07年以来、ビデオに写っていることはすべて認めてきた。攻撃現場に(死亡した)ロイターの2人がいた」と述べている。(「しんぶん赤旗」4月8日付ほか)
◇「赤旗」配布逆転無罪判決に高検上告
共産党機関紙「しんぶん赤旗」を都内のマンションで配ったとして、国家公務員法違反(政治的行為の制限)の罪に問われた元社会保険庁職員の堀越明男被告(56)に逆転無罪判決を言い渡した東京高裁判決を不服として、東京高検は7日、最高裁に上告した。(「東京」4月8日付ほか)
◇フジ・WOWOWが番組取材を分担
フジテレビとWOWOWは5日ドキュメンタリー番組の制作で取材を分担し合うと発表した。手分けして取材した内容を交換し、それぞれが独自の視点で編集して別番組に仕立てる。放送界では異例の試みだ。ドキュメンタリーのテーマはラーメン。店舗兼用のバスなどで北海道函館市内を回るラーメン屋の夫婦を、フジが追いかけた。WOWOWは米国人が東京で営むラーメン店を取材した。編集を競うことでより質の高い作品をつくる狙いがある。制作費の圧縮効果も期待している。(「朝日」4月7日付ほか)
◇フジ、世界市場へ番組〜バラエティーで英社と提携
フジテレビが、英国に本社がある世界最大級の番組制作会社と提携し、世界市場に向けたバラエティー番組を共同で企画・制作することが8日分かった。国内での放送収入に依存してきたテレビ局が、番組制作会社として海外に乗り出す先例となりそうだ。フジにとって今回の取り組みは、収益の柱だったCM収入の落ち込みが背景にある。制作会社として海外に存在感を示し、収入源を広げたい考えだ。(「朝日」4月9日付ほか)
◇米で電子書籍、売上高2.8倍に〜09年、端末普及で
米出版社協会(AAP)が7日発表した2009年の米国での書籍売上高(推計)によると、電子書籍の売上高が前年に比べて約2.8倍の約3億1300万ドル(約290億円)に達した。インターネット小売り大手アマゾン・コムの電子書籍端末「キンドル」やソニーの「リーダー」の普及が急増の理由。ソニーが米国で端末を投入した06年比では、売上高が約5.8倍となった。(「神奈川」4月9日付ほか)
◇ノンノ、秋から月刊に
女性向けファッション雑誌「ノンノ」について出版元の集英社は7日、1971年の創刊以来続けてきた月2回の発売を改め、月1回の月刊誌に移行すると発表した。月刊化は11月号(9月発売)からの予定。同社は「密度の高い情報を求める読者のニーズに対応した」と説明している。(「東京」4月8日付ほか)
◇イスラエルが報道規制解除
イスラエルの最大紙イディオト・アハロノトが検閲制度に抗議し、記事の一部を黒く塗りつぶして伝えた軍の事件について、裁判所は8日、報道規制を解除した。国外メディアが一斉に事件の詳細を報道し、検閲制度に注目が集まっていたことに対し、早期の沈静化を図った。裁判所は、08年に発覚した、違法の疑いがあった軍の活動について、国内メディアが報道することを禁じていた。当該の事件について規制が解除されたのを受け、国内メディアは事件を詳報した。同紙が6日付朝刊で黒塗り記事を掲載するなど国内メディアの批判が強まっていた。また海外メディアが詳報し、さらにインターネットを通じて国民に広く伝わり、規制も実態として意味をなくしていた。今後、検閲制度への批判につながるかが注目される。(「毎日」4月9日付夕刊ほか)
2010年04月18日
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