◇若松孝二監督、一時拘束される
新作「キャタピラー」などで知られる映画監督の若松孝二さん(74)が4月下旬、映画祭出席のため滞在していたレバノンのベイルートで、
現地警察に一時拘束されていたことが2日、関係者の話で分かった。撮影禁止の場所で撮影したことが理由と見られ、警察署で事情聴取を受け、
約7時間後に解放されたという。ベイルート郊外のルミエ刑務所周辺で4月29日、同行者が若松さんを撮影していたところ、
警備の警察官に拘束された。(「日経」5月3日付ほか)
◇本屋大賞に「天地明察」
全国の書店員が「最も売りたい本」を選ぶ第7回「本屋大賞」の受賞作が20日、冲方丁(うぶかた・とう)氏の「天地明察」(角川書店)
に決まり、都内で贈呈式が開かれた。昨年11月末までの1年間を対象に刊行された日本の小説を対象に、350人以上の書店員が他投票。
2位は夏川草介氏の「神様のカルテ」(小学館)、3位は吉田修一氏の「横道世之介」(毎日新聞社)だった。「日経」4月21日付ほか)
◇NHK、予算を47億円下回る
NHKは27日、2009年度の受信料収入が予算を47億円下回る6442億円になったと発表した。
受信料の支払いが免除される生活保護世帯の急増が影響した。免除世帯の増加は10年度予算にも影を落としており、
NHK内部では12年度からの実施を決めている受信料の「10%還元」を困難視する見方も広がっている。(「日経」4月28日付ほか)
◇イラン映画監督の釈放を要請
スティーブン・スピルバーグ監督ら米ハリウッドの大御所がイラン政府に対し、3月に治安当局に身柄を拘束された同国の映画監督ジャファイル・
パナヒ氏(49)の釈放を求める嘆願書に署名した。AFP通信が1日伝えた。(「しんぶん赤旗」5月3日付)
◇万博取材許可証遅れ、報道陣カリカリ
上海万博での海外メディアへの取材許可証の発行が遅れている。26日から受け渡しが始まったが、
NHKや民放テレビのリポーターに許可証が発行されていないケースもあり、生中継の準備に支障もきたしている。
万博には外国人記者約3000人を含む1万4000人ほどが取材許可証を申請。万博事務局メディア登録センターは事務作業の遅れを認め
「開幕前日の30日には全員に渡したい」とするが、開幕後にずれ込む可能性もあるという。(「東京」4月29日付ほか)
◇都職員の25%、新聞購読せず
石原慎太郎都知事と猪瀬直樹副知事の作家2人がトップを務める東京都は、活字離れに対する「対策検討チーム」を設置した。4月に2回、
国語教育の専門家らを招いて都職員対象の勉強会を開催し参加職員にアンケートした結果、新聞の未購読は25%に上っていた。
アンケートでは1か月に読んだ本の冊数を尋ね、253人中29人(12%)が「読まなかった」と回答。都の担当者は
「仕事で読まなければならない本も多いはずなのに」と懸念した。(「毎日」5月2日付ほか)
◇「売春」映画にバリ激怒
インドネシア・バリ島のビーチでの外国人女性観光客と地元男性の交際を描いたドキュメンタリー映画が製作され、
観光が主産業だけに地元が激怒。州知事が「(撮影した監督への)法的措置」に言及する騒ぎとなっている。作品名は「カウボーイズ・イン・
パラダイス」。褐色の肌で流ちょうな英語を話す複数の地元男性が登場し、白人女性とのキスシーンなど性的関係を示唆する描写がされている。
予告編が動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿され、注目された。(「毎日」5月2日付ほか)
◇小尻記者を350人がしのぶ〜阪神支局襲撃から23年
1987年の憲法記念日、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局が散弾銃を持った男に襲われ、記者2人が殺傷された事件から3日で23年がたった。
支局1階に設けられた拝礼所には市民ら約350人が訪れ、事件で亡くなった小尻知博記者(当時29)の遺影に手を合わせた。
事件の起きた午後8時15分には関係者約80人が支局3階の事件資料室で黙祷した。(「朝日」5月4日付ほか)