2010年06月27日

マスコミ気象台

◇米名物記者、引退を発表
1961年に就任したケネディ大統領以来、 約半世紀にわたり歴代の米大統領を取材してきたホワイトハウス担当の名物記者でコラムニストのヘレン・トーマスさん(89)が7日、 引退を発表した。イスラエルのユダヤ人は「パレスチナから出ていけ」との発言に批判が集中、辞職を求める声が上がっていた。 ホワイトハウス記者会は「擁護できない」との声明を出す一方、引退発表を受け「記者会初の女性会長を務めるなど、先駆者だった」 とトーマスさんの業績をたたえた。(「神奈川」6月10日付ほか)

◇総務省、地デジ取組で強化策
総務省は9日、地上デジタルテレビ放送への対応の遅れが目立つ関東地方を対象にした20項目の取組強化策(第1次)を発表した。 とくに遅れが深刻なビル陰共聴施設の地デジ対応の問題では、共聴施設利用者のみに周知するための文字スーパー装置を6月中に導入。さらに、 施設改修をめぐる管理者と利用者との協議を促進するための「法律家出張相談」を14日から受け付ける。(「しんぶん赤旗」6月11日付ほか)

◇東京地検オープン会見
東京地検は10日、司法記者クラブに所属していない記者らの参加を認めた定例会見を初めて開いた。 事前登録したフリーライターや雑誌記者ら15人が参加、会見オープン化について大鶴基成次席検事は 「多様なメディアの視点で報道されることに意味がある」と説明した。東京地検によると、日本雑誌協会などに加盟する15社の35人と、 フリーの13人から登録申請があった。フリーの5人は書類の不備などを理由に認められなかったという。(「毎日」6月11日付ほか)

◇奈良日日が週刊に
奈良市に本社を置く奈良新聞社と奈良日日新聞社は10日、営業部門を7月10日付で業務統合すると発表した。奈良日日新聞社は、 日刊紙の発行をやめ、週刊新聞「WEEKLY Naranichi(仮称)」を発行する。同社は日本新聞協会から脱退する方針。(「毎日」 6月11日付ほか)

◇小説1万ダウンロード
講談社は10日、新型マルチメディア端末「iPad(アイパッド)」など向けに配信している京極夏彦さんの小説「死ねばいいのに」 電子書籍版の有料ダウンロード版が、1日までの5日間で1万回を超えたと発表した。紙の書籍も、 電子書籍版の配信開始前後に計3万部増刷され、好調な売れ行き。(「毎日」6月11日付ほか)

◇フジ、中国と共同で映画
フジテレビは10日、浅野温子さんと武田鉄矢さんの主演で高視聴率を上げた恋愛ドラマ「101回目のプロポーズ」(1991年)を中国の 「美錦影視文化有限公司」と共同で映画化すると発表した。来年2月14日に中国で公開する予定。映画版はスタッフ、キャストとも中国人。( 「毎日」6月11日付ほか)

◇「新聞を読む」91%〜新聞協会調査
新聞を読んでいる人は91.3%、平日に朝刊を読む時間は平均24.8分−。日本新聞協会は7日、「全国メディア接触・評価調査」 結果を発表した。新聞読者の割合は2年前の前回調査より1ポイント減った。一週間に朝刊を読むのは平均5.2日。 「地域や地元の事がよく分かる」「情報源として欠かせない」などの項目で、テレビ、ラジオ、雑誌、 インターネットの他メディアを抑えてトップとなった。約9割が自宅で新聞を読み、約7割が10年以上同じ新聞を購読。91.9% が戸別配達制度を支持すると答えた。(「しんぶん赤旗」6月9日付ほか)

◇ネットラジオ好調
ラジオ番組をパソコンでも聞けるようにと、東京、大阪の大手民放ラジオ局が3月に始めた「IPサイマルラジオ」の利用者は、 約4割が新たにラジオを聴き始めた人たちだった。運営団体が調査結果をまとめた。調査は利用者を対象にインターネットを通じて行った。 回答を寄せた2万2075人のうち、34.4%は「IPサイマル」が始まってからラジオを再び聴くようになった「復活組」。 初めてラジオを聴いたという10.0%も合わせた計44.4%が新たに掘り起こした聴取者だ。(「朝日」5月27日付ほか)

posted by JCJ at 19:09 | TrackBack(0) | マスコミ気象台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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