１２日投開票の名護市議選（定数２７）、米軍普天間飛行場の同市への移設反対を掲げる稲嶺進市長の支持派が１６議席を獲得して、 圧勝。「日米に県内移設を断念させる出発点」としての明確な選挙結果を市民は示した。
９７年１２月の市民投票で「反対」が多数を占めてからは、移設容認派の候補者は、＜基地問題を避け、 賛否を明確にしない選挙戦術をとり、天間問題を正面から問わずに選挙をやり過ごしてきた＞（沖縄タイムス）。 ＜市長派が過半数を獲得したことで、移設問題に対する市長と議会の基本的スタンスが一致し、米側が求める「地元の合意」 は事実上不可能となった＞（同）。「本当の民意」が結果に出たかたちである。
沖縄タイムスは１３日付社説＜［名護・市長派圧勝］敗れたのは日米政府だ」を掲げ、＜「争点隠し」はもう通用しない。 理不尽な基地負担はこりごりだ、という地元の素朴な訴えに耳を貸さず、状況を悪化させている政府の責任こそ厳しく問われる。 新議員は胸を張って名護の未来、地域主権の実現に向けて政策を磨いてほしい＞と提言した。
名護、与党が圧勝 辺野古移設 困難に ４増 １６議席占める（沖縄タイムス）
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-13_10178/
〈統一地方選〉辺野古移設 反対派「断念へ出発点」（琉球新報）
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-167551-storytopic-1.html
［名護・市長派圧勝］敗れたのは日米政府だ（沖縄タイムス）
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-13_10187/
