◇「雇い止めは不当」、東映アニメを提訴〜26年勤務の男性
「ワンピース」など人気アニメの制作元として知られる「東映アニメーション」(東京)が「直接雇用」を認めず、
来年3月での雇い止めを通告したのは不当だとして26年勤める男性(52)が10日までに、
雇用契約の確認や賞与にあたる過去2年分の一時金など計約390万円の支払いを求めて東京地裁に提訴した。
10日の第1回口頭弁論で東映アニメーション側は請求棄却を求めた。(「毎日」11月11日付ほか)
◇著作権侵害、NHK敗訴
NHKのニュース映像に写真が無断で使われたとして、札幌市西区の写真家、縄田頼信さん(52)
がNHKなどに約1076万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴し、10日、同地裁で判決があった。
石橋俊一裁判官はNHK側の著作権侵害を認めて40万円の支払いを命じた。判決によると、NHKは08年4月、
ベンチャー企業の風力発電事業を取り上げた全国ニュースで縄田さんが北海道苫前町で撮影した別の風車の写真をビデオカメラで撮影して無断で放映した。
(「毎日」11月11日付ほか)
◇電通、博報堂DYが増益
広告大手3社が10日発表した2010年7〜9月期連結決算は、電通と博報堂DYホールディングスが大幅増益となった。アサツーディ・
ケイも小幅ながら黒字転換した。テレビ広告の持ち直しで08年のリーマン・ショック以降の広告不況に苦しんだ最悪期は脱しつつある。ただ、
市況回復の勢いはなお鈍く、シェアを伸ばす電通と他2社の格差が広がっている。(「日経」11月11日付ほか)
◇奈良地裁、法廷イラスト禁止
奈良県桜井市で昨年7月に高校3年の男子生徒を刺殺したとして、殺人罪などに問われた元同級生の少年(19)の裁判員裁判で、
奈良地裁の橋本一裁判長は19日、報道各社に法廷イラストを禁じると通告した。
朝日新聞が紙面に掲載したイラストが少年法の趣旨に反するというのが理由だが、異例の措置だ。(「朝日」11月20日付ほか)
◇こどもニュース、年内終了を発表
NHKは17日、総合テレビで日曜朝に放送している「週刊こどもニュース」を12月19日で終了すると発表した。
同番組は子どもたちにニュースを分かりやすく伝えることを目的に1994年4月に開始。初代キャスターは解説者の池上彰さんが務めた。
しかし、最近の主な視聴者層が高齢者になっていることから、番組を終了し、来年1月から土曜の朝に幅広い年齢層を対象とする
「ニュース 深読み」をスタートすることにしている。(「しんぶん赤旗」11月20日付ほか)
◇市民メディア関係者「放送法改定案は廃案に」の見解
市民メディア関係者やクリエーター、放送研究者らでつくる「コミュニケーションの権利を考えるメディアネットワーク」は17日、
今国会に提出された放送法改定案について「廃案を求める」とした見解を、全衆院議員と総務委員会委員に送付した。今回の問題点について、
政府が放送局の免許事業を握る日本で、「行政の権限がますます強化される内容となっている」ことをあげている。(「しんぶん赤旗」
11月20日付)
◇地デジ普及率9割超に
来年7月の地上デジタル放送(地デジ)への完全移行を控え、地デジに対応した受信機の世帯普及率が9月末現在で90.3%
にのぼったことが24日、総務省のまとめでわかった。家電エコポイント制度の延長でデジタルテレビの販売が伸び、3月末から6.
5ポイント上昇したが、目標の91%は下回った。世帯普及率は、地デジ対応テレビやチューナーなどの受信機を所有している世帯の割合、
地デジ未対応は745万世帯となった。(「朝日」11月25日付ほか)
◇「ネットでラジオ」本格化〜電通と民放13社で新会社
ラジオ放送をインターネットで同時配信するサービス「ラジコ」
を今年3月から試験運営している東京と大阪の民放ラジオ局13社と電通は25日、運営会社「radiko(ッラジコ)」
を12月1日設立し本格配信を開始すると発表した。高層ビルなどの影響による都市部での難聴対策として、ラジオ放送を補完する位置づけ。
一方で若年層などリスナーの開拓につなげたいとしている。1都2府10県で配信を開始するが、今後参加局を募り、来春には名古屋、福岡、
北海道圏へも拡大したいという。(「毎日」11月26日付ほか)