◇記者殺害、今年は105人
国際的な報道権利擁護大会「プレス・エンブレム・キャンペーン」(PEC、本部ジュネーブ)は27日、
2010年に世界で殺害されたジャーナリストが33か国で105人に上ったと発表した。過去最悪だった昨年(122人)を下回ったが、
PECは多くの犠牲者が続いている状況に「国際社会は解決手段を見いだせていない」と懸念を表明している。
殺害されたジャーナリストが最も多かったのはメキシコとパキスタンの各14人。メキシコは麻薬戦争、
パキスタンではテロとの戦いが続くアフガニスタンとの国境付近の取材で犠牲者が相次いだ。過去5年間の死者数は計529人で、
イラクの127人が最多。メキシコ、パキスタン、ロシア、アフガニスタンなど15か国で犠牲者全体の5分の4を占めた。(「しんぶん赤旗」
12月29日付ほか)
◇NHK会長に安西氏
来年1月の任期満了に伴うNHKの次期会長人事で、慶応義塾の前塾長、安西祐一郎氏(64)が、
NHK経営委員会からの会長就任要請を受諾したことが28日わかった。順調に行けば、年明けに開かれる経営委員会で正式に選出される。
アサヒビール出身の福地茂雄会長に続いて2期連続で、公共放送のトップを外部出身者が担うことになる。(「朝日」12月29日付ほか)
◇都のアニメ規制に抗議、角川など8社独自フェア
出版大手の角川書店やアニメーション制作会社のアニメブックス、キングレコードなど8社は28日、「アニメコンテンツエキスポ」
を来年3月26、27の両日、千葉市の幕張メッセで開くと発表した。漫画・
アニメの性描写規制を拡大する青少年健全育成条例改定を強行した東京都に抗議し、都などが開く「東京国際アニメフェア2011」
(3月24〜27日、実行委員長・石原慎太郎知事)には参加せず、同期間に別会場で開催するもの。(「しんぶん赤旗」12月30日付ほか)
◇韓国、テレビ事業に新聞社系4社参入
韓国放送通信委員会は31日、幅広い分野の番組コンテンツを提供できるケーブルテレビ放送事業「総合編成チャンネル」
の新規参入企業に毎日経済新聞、中央日報など新聞系コンソーシアム4社を選んだ。
韓国政府は新規事業者と既存の地上波メディアであるKBSやMBCなどを競わせ、
韓流ブームで知名度の高まった番組コンテンツの国際競争力向上を期待する。今後は放送事業者間の広告獲得競争が激化しそうだ。(「日経」
1月1日付)
◇電通、経営が分かるクリエーター育成を組織
電通は4月、経営の分かるクリエーターなどを育てる社内教育組織を設ける。顧客の注文によるCM制作にとどまらず、
顧客の戦略や課題を理解し、デジタルコンテンツやインターネットを含む幅広い手法を提案できるようにする。
外部の専門家や教育機関のノウハウも活用、5年間で100人以上の人材を育てる。(「日経」1月1日付)
◇紅白第2部、41.7%
昨年の大みそかに放送された第61回NHK紅白歌合戦の視聴率が2日、ビデオリサーチから発表された。関東地区は、第1部
(午後7時半〜9時25分)が35.7%、第2部(同9時半〜11時45分)が41.7%だった。第2部の視聴率が40%
を超えたのは3年連続で、前回の40.8%を上回った。(「朝日」1月3日付ほか)
◇更衣室に侵入容疑、NHK職員逮捕
静岡県警沼津署は3日、男性の裸を撮影する目的でスポーツ施設の更衣室に侵入したとして、NHK松江放送局の男性ディレクター(29)
を現行犯逮捕した。逮捕容疑は3日午後4時45分ごろ、
静岡県裾野市のスポーツセンター内にある男性用シャワールームの更衣室に侵入した疑い。(「神奈川」1月4日付ほか)
◇柴田さん詩集100万部に
柴田トヨさん(99)の詩集「くじけないで」の発行部数が14日に100万部を突破すると、発行元の飛鳥新社が5日、発表した。
同社によると、柴田さんは92歳から詩を作り始め、昨年3月、初めての詩集となる同書を刊行。日々の生活や家族への思いを綴り、
中高年を中心に反響を呼んだ。(「神奈川」1月6日付ほか)
◇「トイレの神様」初首位
6日発表の音楽情報会社オリコンが集計する週間ランキング(10日付)で、シンガー・ソングライターの植村花菜さん(28)のシングル
「トイレの神様」が初の首位を獲得した。同シングルは昨年11月に発売され、これまでは一度もトップ10に入っていなかった。
昨年末紅白歌合戦などに出演した影響とみられる。また同社の集計で、男女3人組いきものがかりのアルバム「いきものばかり」
の通算売り上げが100万枚を超えた。(「神奈川」1月6日付ほか)