2011年01月09日

【今週の風考計】

医療ミス・薬害訴訟をめぐる裁判は、 救済責任や和解勧告が出ても、その後の協議が遅々として進まない。B型肝炎訴訟が典型だ。最高裁が国の賠償責任を認めて4年。 やっと昨年7月から札幌地裁で和解協議が進むも、年内には決着せず、この11日に出される解決案が、 全国100万人の患者から注目されている。819人の死者を出した、 肺がん治療の抗がん剤「イレッサ」による薬害訴訟も6年。東京・大阪両地裁が、国と企業の救済責任を指摘し、和解勧告を提示。 回答を1月28日までに提出するよう求めた。ポリオ(小児まひ) の予防接種で、手足に麻痺が起こる薬害も見逃せない。先進国の多くは、毒性をなくした「不活化ワクチン」が開発され、導入されている。 だが日本は輸入しての使用を認めない。理由は、国産の混合型ワクチンを開発中だからという。だが導入まで数年かかるという。 (2011/1/9)

*【今週の風考計】は、JCJWEB掲載の週刊コラムです。

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