◇二重被爆者を「世界一運の悪い男」、英BBCに日本大使館が抗議
広島と長崎で二重に被爆し、昨年93歳で死去した山口彊(つとむ)さん(長崎市出身)について、
英BBCテレビのお笑いクイズ番組が昨年12月、「世界一運が悪い男」などとジョーク交じりに紹介、
在英日本大使館がBBCと番組制作会社に書面で抗議していたことが分かった。大使館と関係者が20日までに共同通信に明らかにした。(
「毎日」1月21日付夕刊ほか)
◇最高裁、録画番組転送も「違法」
録画したテレビ番組をインターネット経由で海外でも見られるようにするサービスが、著作権を侵害するかどうかが争われた訴訟で、
最高裁第一小法廷は20日、サービスは適法としてNHKと民放9社を敗訴とした二審・知財高裁判決を破棄、審理を同高裁に差し戻した。
業者の管理、支配下で放送を受信し、録画することは著作権の一つの複製権を侵害し、違法とする判断。差し戻し審では、被告となった
「日本デジタル家電」(浜松市)が、管理、支配者にあたるのかが審理される。(「東京」1月21日付ほか)
◇田原氏訴訟、テープ提出命令取り消し
北朝鮮による拉致被害者有本恵子さんらに関するジャーナリスト田原総一朗氏のテレビ発言をめぐる訴訟で、大阪高裁は21日までに、
外務省幹部への取材内容を録音したテープ提出命令を取り消した。安原清蔵裁判長は「テープの内容は書面などで代替が可能。
取材源秘匿の社会的価値は重要で、提出は不可欠とはいえない」と判断した。決定は20日付。21日、双方に決定書が届いた。(「東京」
1月22日付ほか)
◇お笑い番組問題、BBC謝罪声明
BBCテレビのお笑いクイズ番組が、広島と長崎で二重被爆した山口彊さんを「世界一運が悪い男」などと冗談を交えて取り上げた問題で、
BBCと番組制作会社は21日、連名で「(日本人視聴者の)気分を害して申し訳なく思う」と謝罪する声明を発表した。(「朝日」
1月23日付ほか)
◇新聞の信頼度上昇
公益財団法人の新聞通信調査会が昨年秋に実施した全国世論調査で、各メディアの情報の信頼度について「全面的に信頼している」
を100点として尋ねたところ、新聞は72点で昨年発表の前回調査から1.1ポイント上昇したことが22日分かった。
トップはNHKテレビで前回と同じ73.5点。民放テレビは1.7ポイント増の65.3点、ラジオは前回と同じ61.6点。
インターネットは0.2ポイント減の58点だった。(「毎日」1月23日付ほか)
◇時事通信が盗用、共同通信に謝罪
時事通信社は24日、同社運動部所属の50代の男性記者が共同通信社の記事を盗用していたことを明らかにした。盗用後の記事の末尾には、
共同通信社の記事であることを示す「(共同)」の発表が残されており、時事通信社は、
パソコン上で記事をコピーして貼り付けた可能性が高いと見ている。同社は同日、共同通信社に謝罪した。(「朝日」1月25日付ほか)
◇DVD複製禁止、今国会で改正案
文化審議会の著作権分科会は25日、一定の条件を満たせば、
許可無しも他人の著作を利用できるようにする著作権法の新規定の導入などを柱とした報告書をまとめた。
映画などを収録した市販のDVDを家庭内で複製することを禁じるほか、ゲーム機で海賊版ソフトを使えるようにする「マジコン」
などの機器の製造・販売の禁止も盛り込んだ。文化庁は早ければ、この通常国会に著作権法改正案を提出する。(「朝日」1月26日付ほか)
◇週刊朝日の記事、名誉毀損で賠償
吉本興業の漫才師、中田カウスさん(61)らに脅迫状が届いた事件をめぐる週刊朝日の記事で名誉を毀損されたとして、元「コメディ.bP」
の前田五郎さん(68)が発行元の朝日新聞出版などを相手取り、総額約8300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、
大阪地裁であった。村岡寛裁判長は名誉毀損の成立を認め、同社と筆者のジャーナリストに計550万円の賠償を命じた。(「朝日」
1月26日付ほか)