2011年02月06日

【今週の風考計】

今年は「国際森林年」。森林はCO2を吸収し地球温暖化を防ぐ。 その経済価値は世界で年間7200億ドル。日本の森林率は68%、だが荒廃が進む。47年前からの自由化で安い輸入材が出回り、 国内の林業を荒廃させ、森林は放置されている。長編ドキュメンタリー映画 「森聞き」(監督・柴田昌平)の試写会に行ってきた。4人の高校生が、それぞれ独りで日本各地の森や里山に暮らす古老を訪ね、 その技と人生を聞き書きする。綱一本で杉の大木に上り、良質の種を採る76歳のおじいちゃん。84歳になる雪国の木こりは 「山の世界に入ると、宇宙人だな」と語る。まさに断絶した都会と田舎、老いと若さ、地域と世代を繋ぐ信頼回復の記録でもある。 バックに流れる、フィンランドの<ラヤトン>の歌声がいい。 詳細はwww.asia-documentary.com/morikiki/story.html を。 (2011/2/6)

*【今週の風考計】は、JCJWEB掲載の週刊コラムです。

posted by JCJ at 10:25 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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