2011年02月13日

マスコミ気象台

◇電通、新事業や商品提案
電通は企業の新事業進出や商品開発をアイデアの面で支えるコンサルティング事業を月内に始める。社会・経済の未来予想や他の業界の成功例、 消費者の視点をもとに助言。目の前の動きだけにとらわれていたり、業界の既成概念に縛られていたりして、 新しいアイデアを生み出せずに苦労する企業を支援する。(「日経」2月5日付)

◇博報堂DY経常益2.2倍
博報堂DYホールディングスが4日発表した2010年10〜12月連結決算は、広告市況の回復とネット広告の拡大で、 売上高が08年1〜3月期以来11四半期ぶりに前年同期比で増加に転じた。経常利益は2. 2倍の66億円だった11年3月期通期の経常利益見通しを前期比2倍の163億円(従来予想は120億円)に引き上げた。 博報堂DY最大手の電通に比べ業績回復が遅れてきたが、広告市況の回復の裾野が広がってきた。(「日経」2月5日付)

◇NHK、春場所時間帯に通常の番組放送
春場所開催の中止を受けてNHK広報局は「相撲協会の決定を重く受け止めています。今回の事態を招いたことは極めて遺憾で、 協会に速やかな疑惑の全容解明と抜本的な再発防止策を求めます」とした談話を発表した。NHKでは、 大相撲中継の代わりに夕方の情報番組や再放送など大相撲を開催していない時期と同様の番組を放送する。 3月下旬にはセンバツの中継なども放送するという。(「毎日」2月7日付ほか)

◇講談社が再審請求検討、「八百長疑惑」損賠判決に
大相撲の八百長メール問題発覚を受け、講談社は7日、「週刊現代」の大相撲八百長疑惑報道をめぐり昨年敗訴が確定した3件の訴訟について、 再審請求を検討中であることを明らかにした。同誌は2007年に疑惑を報道。これについて日本相撲協会などが名誉毀損で提訴し、昨年秋、 講談社側に計4785万円の賠償と記事取り消し広告掲載を求める判決が最高裁で確定した。(「東京」2月8日付ほか)

◇AOL、ニュースサイト買収
米インターネットサービス大手AOLは7日、米有力サイトの「ハフィントンポスト」を3億1500万ドル(約260億円) で買収することで合意したと発表した。4〜6月期の初めまでに買収を終える。ハフィントンは05年設立。 月間のアクセス数は約2500万件に達する。(「毎日」2月8日付ほか)

◇アサツーDK、前期最終赤字46億円
アサツーディ・ケイは7日、2010年12月期の連結最終損益が46億円の赤字(前の期は7300万円の黒字)になったようだと発表した。 従来見込みは25億円の赤字。早期退職の募集で特別損失が発生したほか、 繰り延べ税金資産を15億円強取り崩して赤字幅が計画よりも拡大した。電通と博報堂DYホールディングスの上位2社に出稿が続いており、 広告市況回復の波に乗りきれなかった。(「日経」2月8日付)

◇白鵬出演のCM、放送を見合わせ〜住友林業
大相撲の八百長問題をめぐり、住友林業は今月5日から始める予定だった横綱・白鵬を起用した注文住宅のテレビCM放映を、 当面見合わせることを明らかにした。白鵬は「八百長メール」などに名前が挙がった14人に入ってはいないが、同社のコーポーレート・ コミュニケーション室は「力士個人というより大相撲界全体の問題であり、事態の社会的影響を考慮して決めた」としている。「朝日」 2月8日付ほか)


◇テレ朝番組に問題指摘
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は8日、テレビ朝日と朝日放送が昨年2月28日に放送した「サンデープロジェクト」 の内容に、放送倫理上の問題があったと発表した。「密着5年 隠蔽体質を変える〜大学病院医師の孤独な闘い」と題した特集で、 関係者である大学病院教授に「直撃」してインタビューした映像が真実の解明につながらず、 一方的な非難としてのみ機能した点などを問題とした。(「朝日」2月9日付ほか)

posted by JCJ at 11:51 | TrackBack(0) | マスコミ気象台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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