2004年5月に「年金未納問題」で民主党代表を辞任し、その7月、頭をまるめて四国八十八カ所巡りに出たときの「お遍路さん・
菅直人」の写真である。
「完歩証」を手に微笑んでいる。ドイツの一流週刊紙“Die Zeit”が菅内閣発足にあたって出した記事のなかで使われたものだ
(Die Zeit vom 10.6.2010,S.7)。タイトルは「日本のヨシュカ」。
「菅直人新首相は古い政治システムとの文化的断絶を約束するが、しかし…」と続く。記事は菅首相の経歴が、
学生運動から市民運動を経て政党政治に至ったフィッシャー(Joschka Fischer、 1948年生まれ)
ドイツ元外相のそれと似ているとする。ただ、記事は菅内閣発足時のものなので、ドイツでもほとんど忘れられているだろう。私も忘れていた。
8カ月たって、資料の山のなかにあるのを偶然見つけて読みなおし、これは違う、と思った。菅直人は「日本のヨシュカ」ではない。
2011年02月28日
菅直人は「日本のヨシュカ」か? =水島朝穂
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