2011年04月03日

【今週の風考計】

今年は、法然上人が没して800年、大遠忌の年に当たる。 法然が生きた時代は、天災飢饉などが続き、「生きるも地獄、死ぬも地獄」─不安が横溢していた。法然は「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えれば、 凡人・女人・悪人すべて救われると説教し、浄土宗を開いた。『法然の哀しみ』 を著した梅原猛さんは、「法然こそ日本最大の思想的革命家。苦しむ人を救うためには、往生した極楽からも、 還って手をさしのべよ─<利他>の精神を説く倫理性の深さ」は、他にはないと讃える。東日本大地震が発生したとき、筆者は奈良の寺々を巡る旅の途中で、當麻寺の境内にいた。 そこの奥院に法然上人坐像があるのを知った。<3・11>に「法然」に出会うとは、不思議な縁を感じた。そして天災・人災あわせ、 不安を拡大させている被災者に、希望ある未来が見えるよう、いま何をすべきか、自分が問われているのを痛感。(2011/4/3)

*【今週の風考計】は、JCJWEB掲載の週刊コラムです。

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