2011年04月10日

【今週の風考計】

◆<3・11>から1カ月。いまフクシマは、放射性物質の封じ込めに成功するか否か正念場にある。 4月26日はチェルノブイリ原発事故から満25年。原子炉1機の爆発で犠牲者40万人。いまだ「石棺」 内に残る放射性物質を取り除く作業が続く。100年かかるという。◆フクシマの場合は、原子炉3機に加え、 使用済み燃料プールからも放射性物質がもれている。完全な封じ込めには世紀を超える。いやでも最悪の事態へ「想像力」を巡らすとき。◆<政・ 官・財・学>の罪は大きい。悲惨な原爆体験ヒロシマ・ナガサキを持つ国だから、対策は万全、「日本の原発は世界で一番安全だ」 と豪語してきた。その日本が、自らの慢心で、核分裂を制御できず、悲劇フクシマを引き起こした。しかも汚染水を垂れ流し、 世界の国々に恐怖を抱かせている。日本は核分裂の被曝国から加害国に一転した。世界に与えた<3・11>の衝撃の大きさを、 想わずにはいられない。(2011/4/10)

*【今週の風考計】は、JCJWEB掲載の週刊コラムです。

posted by JCJ at 10:43 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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