◇日本ペンクラブ、不適切会計
日本ペンクラブが昨年9月に都内で開いた「国際ペン東京大会」の決算報告を巡り、本来の会計とは別の「簿外口座」や「簿外現金」
が存在するなど不適切な会計処理があったとして、顧問の公認会計士から「不明朗な資金移動で、ずさんな管理と言わざるを得ない」
と指摘されていることがわかった。ペンクラブは28日の臨時理事会で、会計処理問題について協議する。(「毎日」4月28日付ほか)
◇日経、京都・滋賀向けを朝日に委託印刷
日本経済新聞社は来年2月上旬をめどに京都府と滋賀県に配達する日経新聞(朝刊約9万部、夕刊約6万部)の印刷を朝日新聞社に委託する。
両社は27日、基本合意書に調印した。印刷効率化の一環で朝日新聞社が京都市内に持つ工場で印刷する。(「日経」4月28日付ほか)
◇NHK受信料収入過去最高
NHKは26日、経営委員会に対し、
2010年度の受信料収納額が前年度比147億6000万円増の6531億円と過去最高になったと報告した。これにより、
予算ベースで61億円の赤字を見込んでいた同年度決算は、30億−40億円の黒字を確保するもよう。09年度決算は124億円の黒字だった。
受信料収入が好調だったことで、NHKが掲げる12年度からの受信料の10%還元を実現するよう求める声が強まりそうだ。(「東京」
4月27日付ほか)
◇沖縄ノート訴訟、大江さん勝訴
沖縄戦の「集団自決」に旧日本軍が深く関与していたと認定した判決が、最高裁で確定した。日本史教科書の検定にも影響を与えた「沖縄ノート」
訴訟。勝訴したノーベル賞作家の大江健三郎さん(76)は22日の記者会見で、「自分が一生をかけてきた仕事。力強い励ましになる。
子どもたちに読んでもらいたい」と語った。(「朝日」4月23日付ほか)
◇NHK、夏場所中継せず〜ダイジェスト放送もなし
NHKの日向英美放送総局長は20日の定例記者会見で、5月に技量審査として開かれる大相撲の夏場所を中継しないことを正式に発表した。
中継を見送った理由について、日向総局長は「八百長問題発覚後の、再生に向けた取り組みが進行中であるし、今回は本場所ではない」と説明。
「視聴者のみなさんが納得できる状況になることが放送の前提だ」と述べた。通常のニュース番組などでは取り上げるが、
ダイジェスト版の放送はしないという。(「朝日」4月21日付ほか)
◇楽天保有株の買い取り価格、最高裁もTBS支持
楽天が保有するTBSホールディングス株の買い取り価格が争われていた問題で、最高裁第三小法廷は、TBS側の主張を認め、
「1株当たり1294円」を買い取り価格とする決定をした。楽天の抗告を棄却した決定は19日付。この価格は、
全株の買い取りを楽天がTBSに求めた2009年3月31日の東証株価の終値。1株平均3100円で取得していた楽天は、
より高い価格での買い取りを主張していたが、東京地裁、東京高裁に続いて、TBSの価格設定を妥当と結論づけた。(「朝日」
4月21日付ほか)
◇リビア、外国人記者7人不明
内戦状態のリビアで、カダフィ政府軍が外国人ジャーナリストらの拘束などを続けている。2月以降、少なくとも20数人が拘束され、
うち7人は今もなお所在が不明のまま、外国人に協力したリビア人記者への弾圧も起きている。また、
2人の外国人記者が戦闘に巻き込まれて死亡した。行方が分からなくなっているのは、
カタールの衛星放送アルジャジーラの記者や米英をはじめとする欧米国籍の記者ら。反体制派「国民評議会」によると、
不明になっているのは反体制派拠点のベンガジから西方の前線に向かった記者らが大半とみられるという。(「朝日」4月21日付ほか)
◇本屋大賞に東川篤哉さん
書店員が「最も売りたい本」を投票で選ぶ「2011年本屋大賞」の受賞作品が12日、東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」(小学館)
に決まった。都内で開かれた贈呈式で東川さんは「好意的に販売してくれたおかげで、作者が思ってもいない大ヒットになりました」
と喜びを語った。受賞作は、富豪令嬢でもある新米刑事に仕える毒舌の執事が難事件を解決するミステリー短編集。(「日経」4月13日付ほか)