2011年07月13日

2011年度JCJ賞発表について

2011年7月13日
日本ジャーナリスト会議(JCJ)
代表委員 太田武男 柴田鉄治 清水正文
隅井孝雄 中村梧郎 守屋龍一 吉原功
事務局長 阿部 裕

 日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、1958年以来、年間の優れたジャーナリズム活動・ 作品を選定して、「JCJ賞」を贈り、 顕彰してきました。今年で54回になります。
 7月9日の選考会議で、別掲の5点を、受賞作と決定しました。お知らせします。
 JCJ大賞には賞状とクリスタルトロフィー、JCJ賞及び特別賞には狩野炎立氏制作の陶額「光炎」を贈呈します。

 JCJ賞選考委員は、以下の6人(50音順・敬称略)です。
 諫山修(ジャーナリスト) 伊藤洋子(前東海大学教授) 清田義昭(出版ニュース社代表) 酒井憲太郎(フォトジャーナリスト) 柴田鉄治(ジャーナリスト/JCJ代表委員) 塚本三夫(中央大学名誉教授)
 贈賞式:8月13日(土) 13:00〜 日本プレスセンター・ホール(東京・内幸町)

 ご参加のうえ取材・報道を、お願い申し上げます。
▼お問合せなどは、下記事務局まで、お願いします。
▼日本ジャーナリスト会議(JCJ)の沿革や活動、これまでのJCJ賞については、下記ホームページを参照してください。
日本ジャーナリスト会議(JCJ)
〒101-0064東京都千代田区猿楽町1-4-8 松村ビル401号
電話 03-3291-6475 FAX 03-3291-6478
ホームページ http://www.jcj.gr.jp
Eメール jcj@tky.3web.ne.jp
JCJ賞推薦委員会 責任者 茂木章子

2011年 JCJ大賞、JCJ賞、 特別賞 

  JCJ大賞 

▼NHKETV特集  「ネットワークでつくる放射能汚染地図〜福島原発事故から2カ月」

▼朝日新聞『大阪地検特捜部の元主任検事による押収証拠改ざん事件』の特報及び関連報道

 JCJ賞 

▼毎日新聞「検証 大震災」

▼月刊誌『世界 1・5・6月号 原発特集』岩波書店

 特別賞 

▼市民運動「原発問題住民運動全国連絡センターと原発の安全性を求める福島県連絡会」


受賞理由は以下の通りです。

〔JCJ大賞〕
NHKETV特集 「ネットワークでつくる放射能汚染地図〜福島原発事故から2カ月」(2011年5月15日放送)
〔受賞者〕NHK ETV特集取材班
[受賞理由] 福島原発事故の発生直後から、放射能汚染地図を作成しようと現場に入った学者・ 研究者たちを追って福島県内2000キロを走破し、汚染の実態と現場に残された住民や家畜の悲惨な状況を明らかにした。 この汚染地図の作成は注目を集め、重要な判断材料となっただけでなく、非凡な着眼点と密度の濃い取材、それに 「勇気を持って現場に入ったからこそできた番組だ」と高く評価したい。

〔JCJ大賞〕
朝日新聞『大阪地検特捜部の元主任検事による押収証拠改ざん事件』の特報及び関連報道(2010年9月〜)
〔受賞者〕朝日新聞大阪本社・東京本社社会グループ
[受賞理由] 郵便不正事件に端を発した「権力犯罪スクープ」、その後の検察の組織ぐるみ犯罪、 冤罪事件の"闇の構造"を暴く糸口を開いた意義は大きい。このスクープがなければ、 大阪地検の押収証拠改ざん問題が闇に葬られていた可能性が強い。これまで"不可侵"とされた検察の改革へ強い世論形成に貢献した。昨秋、 新聞協会が追加贈賞しているが、今期ジャーナリズムの成果として評価したい。

〔JCJ賞〕
毎日新聞「検証 大震災」(2011年4月~6月)
〔受賞者〕毎日新聞・震災検証取材班
[受賞理由] 「人も国も立ち上がるには何が必要なのか―教訓を得るというには重すぎる出来事を後世にどう伝えればいいのか、 あらゆる現場を見つめ直し、長い時間をかけて考え続けなければならない」―震災検証取材班の問題意識は深く広い。総力を挙げ現場に足を運び、 写真・地図・データを駆使して立体的に災害の実態に迫る。こうした一連の検証の中で、海外ルポ「廃墟の村 原発の夢」― 日本と米国がモンゴルに国際的な核廃棄物の貯蔵・処分場を初めて建設する極秘計画が明らかになった(5月9日付) などのスクープ報道を生んだ。

〔JCJ賞〕
月刊誌『世界 1・5・6月号 原発特集』岩波書店(2010年12月〜11年5月刊)
〔受賞者〕岩波書店「世界」編集部
[受賞理由] 『原発安全神話』が目の前で脆くも崩れ去ったいま、改めて日本の論壇の劣化・"知の衰弱"に愕然とする。総合誌・ 論壇誌"冬の時代"にあって孤軍奮闘する月刊誌「世界」の健闘は、特筆に価する。商業主義・多数派・ 俗論に抗う鋭角的な言論空間を持続的に堅持している。事故後の5月号「生きよう!」、6月号「原子力からの脱出」はもちろんのこと、 事故前の1月号の「原子力復興という危険な夢」の先見性と洞察力はとくに素晴らしい。

〔特別賞〕
市民運動「原発問題住民運動全国連絡センターと原発の安全性を求める福島県連絡会」
〔受賞者〕全国連絡センター(代表・伊東達也氏)、福島県連絡会(代表・早川篤雄氏)
[受賞理由] 両団体は、福島原発の大震災・津波事故の危険性を先駆的に指摘し、継続的に国・東電に対して改善を求め運動を進めてきた。 福島連絡会は、チリ津波級の大津波に襲われれば、福島原発が大事故を起こす危険性を指摘し、2004年以降、東京電力と国に抜本的対策を講じるよう申し入れてきた。同センターは、浜岡、柏崎刈羽原発はじめ、全国の運動センターとして相互交流の中軸的役割を果たしている。 原発の危険性について、マスコミがタブー視する中で、社会への警鐘、権力のチェック、住民の情報共有など、 両団体の活動の意義を極めて高く評価したい。

posted by JCJ at 17:00 | TrackBack(0) | JCJ賞情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック