2012年02月05日

【今週の風考計】

★去年12月、高知に住む友人から柚子を頂いた。いまでも二歳の孫と入る柚子湯が楽しい。 孫の体を洗いながら、「桃栗三年、柿八年、柚の大馬鹿十八年」などと口ずさみ、「お前も辛抱強く十八年もすれば実がなるから」と呟く。 ★直木賞を受賞の葉室麟『蜩ノ記』(祥伝社)を読む。豊後・羽根藩(大分県)の元郡奉行・戸田秋谷は、不義密通を犯した廉で、 家譜編纂と十年後の切腹を約して幽閉の身にある。だが事件の真相究明を命じられた奥祐筆・檀野庄三郎は、 命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟と清廉さに触れ、その無実を信ずるようになる。★葉室麟さんは地方紙記者から50歳で作家に転身。 直木賞に4度落選。現在60歳。直木賞に決まって、<柚子は九年で花が咲く>というエッセイを寄せている(東京新聞1/30夕刊)。★ 「じっくりと時間をかけて、あきらめることなく努力を重ねれば、いつか花は咲くはず」と綴る。 柚子湯に浸かりながら自分にも孫にも言い聞かせている。(2012/2/5)

posted by JCJ at 11:23 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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