2012年04月22日

【今週の風考計】

■ブックオフに立ち寄った。105円の小説コーナーに、なんと金石範『火山島』が並んでいる。T巻の外箱からパラフィン紙に包まれた本を取り出し頁を繰る。汚れはない。ほかの巻もOK。さっそく全7巻購入。しめて735円。15年前に転居の際、古本屋に売ってしまい、後悔しきりだった本。胸奥の空隙が埋まったような満足感に浸った。■1948年4月、南朝鮮だけの単独選挙に反対する「済州島4・3武装蜂起」をテーマにした小説。米軍と李承晩政権の手で、1年間に数万人の島民が虐殺された。■在日朝鮮人作家で済州島出身の金石範さんが、1976年から20年かけて雑誌に連載。単行本はT巻目の刊行が1983年6月。最終Z巻は1997年9月。■これまでタブーとして、一切の記憶が抹殺されてきた事件を、ようやく人々は語り始めた。だが李明博政権になって、逆行の動きが顕著だ。今年は「済州島4・3事件」64周年。国家権力による記憶の抹殺を許してはならない。(2012/4/22)
posted by JCJ at 11:12 | TrackBack(0) | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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