■「他に魅力ある候補がいない」─なんとも情けない理由で再選された野田首相。民主党内には「代表選後、離党を検討している議員は10人いる」という。もし現実となれば、衆院で与党が過半数に届かず、臨時国会で内閣不信任案が可決される。■強敵も盟友もいない野田首相は、支持率2割の民主党を、再浮上させるべく新たな党役員人事を行い、民自公の三党協調路線にすがり、10月1日には内閣改造を断行する。■その前に、26日にはニューヨークの国連総会で演説し、尖閣諸島や竹島の領有権について、「法の支配」を強調し、日本固有の領土であることを主張する。だが中国や韓国との会談はない。■「原発ゼロ目標」を掲げた新エネルギー戦略も、日本の財界や米国からクレームがつき、尻すぼみになろうとしている。IAEA総会では「原発をやめるのに、原発プラントを輸出するとは?」─世界から不信の声が拡がる。オスプレイの安全宣言もしかり。内外からの叱声にどう応えるのか。(2012/9/23)
2012年09月23日
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