2012年12月02日

【今週の風考計】

「マニフェストは噓の一丁目」にする政党はどこか。総選挙だ。第3極を目指す政党の公約が混乱、朝令暮改は目に余る。脱原発を巡っても、日本維新の会は原発のフェードアウトが推進に代わり、日本未来の党は再稼働容認の発言を一転して誤解だと謝罪する始末。加えて過激な項目が並ぶ。最賃制度の廃止、集団的自衛権の行使へ法整備、参院廃止などなど。民主党も政権公約からTPPの文字が消えたものの、野田首相はやる気満々。自民党も負けてはいない。国防軍構想、教科書検定の強化など、平和憲法を踏みにじる公約が並ぶ。こうしてみると、これら政党のマニフェストは同工異曲。憲法を守る姿勢はない。しかも不思議なことに、沖縄・オスプレイ・基地に触れた政策や発言がない。とりわけ普天間基地については、日米の返還合意から16年がたつ。辺野古への移設は不可能だ。だが固執する民主・自民両党は、どう沖縄県民に説明するのか。もう噓やごまかしは許されない。(2012/12/2)
posted by JCJ at 13:00 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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