2013年03月10日

【今週の風考計】3.10

3・11東日本大震災から2年。死者1万5880人、行方不明者2694人。震災による福島原発事故は、放射能物質による健康障害、農作物の風評被害など、いまなお多くの人を苦しめている。廃炉に向けた道筋は見えず、作業は40年以上かかるという。増え続ける汚染水は27万トン、毎日4百トンもの地下水が流入し、仮設の貯水タンクはあと2年が限度。またも海洋放出の愚を招きかねない。長期的な廃炉計画を見通す上でも、汚染水の処理作業を急いでほしい。だが安倍政権の原発政策は、「フクシマ」の教訓を葬り、原発再稼働へ躍起となっている。総合資源エネルギー調査会は、15日から議論を始めるが、脱原発派が委員から外されている。電力会社の「発送電分離」や、一般家庭を対象とした電気の「小売り全面自由化」も、電力会社の抵抗で、改革が骨抜きとなりそうだ。さらに日本原子力発電・敦賀原発の断層調査をめぐっては、原子力規制庁の審議官が、公表前の報告書案を日本原電側に漏らすのだから始末に負えない。官業癒着で原発政策を推進してきた政治への先祖返りだ。2年たっても人の命に思いが及ばない為政者は、即刻、退場してもらいたい。(2013/3/10)
posted by JCJ at 10:08 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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