2013年04月03日

今中、井戸両氏が講演「放射能汚染と向き合う時代に」=西田和憲

 マスコミ9条の会大阪主催の市民集会「2年目の3・11を前にフクシマを問う」が2月16日、大阪市内で開かれ、約100人が参加した。

 集会冒頭、主催者を代表してマスコミ9条の会大阪呼びかけ人の辻一郎さん(元毎日放送取締役報道局長)が「終戦後、日本中荒れはて、貧しかったが、その中で一つ明るかったのは憲法施行、もう戦争はしないでいいのだと実感した。今や、あの時の喜びは忘れられ、3・11まで忘れられようとしていることに恐ろしさを感じる。せめて子や孫に戦争や放射能のない日本を残していきたい」と挨拶した。

 集会では京都大学原子炉実験所助教で、チェルノブイリの放射能汚染を調査・研究してきた今中哲二さんと、金沢地裁判事時代に石川・志賀原発訴訟で住民側勝訴判決を下した井戸謙一弁護士が講演した。

 「放射能から次世代を守るために」と題して講演した今中さんは、「このままいけば日本でまたフクシマが起きる可能性があり、放射能汚染と向き合う時代になったことを前提に考える必要がある」と前置きし、放射能が人体に及ぼす影響について詳しく説明。さまざまなデータが報道され、その多くは現時点で「はっきりしない」部分が多い。政府・有識者はこの部分をないものにしようとするが、ジャーナリストはこの部分はもちろん「確か」なものであっても疑い検証し続ける必要があると指摘した。

 「原発訴訟と住民運動」と題して講演した井戸さんは、原発推進勢力の巻き返しが強まっている一方で、3・11以降、新たに17の原発再稼動差し止めなどの住民訴訟があり、その原告数もこれまでの100人規模から一桁多くなっていると紹介。

 復興に水をさすとして放射能への不安さえ口にできない福島の中で、行政は1ミリシーベルト以下の学校施設で教育活動をする義務があるとして父母が起こし、井戸さんも関わっている福島集団疎開訴訟について説明した。

 井戸さんも今中さん同様「分からない」ものは「分からない」ものとして推移を見守ることが大事で、それを「安全」と決め付けるのは科学ではないし、新たな「放射能安全神話」だとして政府の対応を厳しく批判した。

 参加者からは「獲れた魚の汚染調査はどのくらい進んでいるのか」「定期点検する人の被曝はどうなっているのか」などの質問とともに、「総選挙での原発問題はずし、橋下維新の会が紙面に登場しすぎなど新聞社は談合して一つの方向で報道しているように思われる」といったマスコミ批判もあった。

 

*JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2013年3月25日号

<JCJ機関紙購読・会員加入申込みHP>
http://jcj-daily.sakura.ne.jp/postmail/postmail.html

・「ジャーナリスト」はタブロイド判8面、毎月25日の発行です。
・年間購読料:3000円(12号分)です。
※会員の場合、機関紙購読料は会費に含まれています。(←いまなら郵送料込み)
 JCJ機関紙「ジャーナリスト」見本(2013年3月25日号3、4面)
http://www.jcj-daily.sakura.ne.jp/20130303men.pdf
http://www.jcj-daily.sakura.ne.jp/20130304men.pdf

 

posted by JCJ at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・国際情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック