2013年09月08日

【今週の風考計】9.8

■9・11といえば、北米では2001年アメリカの同時多発テロ事件だし、南米では1973年チリの軍事クーデターを指す。■後者はピノチェト将軍率いる軍部が、選挙によって誕生したアジェンデ人民連合政権を、武力で覆した事件。不思議に、このクーデターは、米国ニクソン政権やCIAの工作が全面的に関与している事実に、関心が向かない。■当時、日本では民社党の国会議員らが、チリに調査団を派遣し、帰国後、愚かにも米国が背後にいるクーデターを、「天の声」と賛美した。■いま米国オバマ大統領は、シリアへの軍事介入に踏み切ろうとしている。この11日には米国議会の上院で、採決の強行をもくろむ。G20の討議も無視し、国連決議もないままでの戦争は、さすがオバマ大統領も気がさすのか、せめても議会での承認をえようと躍起だ。■9月11日は、シリアのアサド大統領の48歳の誕生日でもある。そして日本政府は1年前の同日、尖閣諸島の魚釣島及び南小島・北小島を、地権者から税金20億5千万円を使って売買契約し国有化した。(2013/9/8)
posted by JCJ at 10:11 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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