2014年03月02日

【今週の風考計】3.2

中国の大気汚染は、いまや「核の冬に近い」と警告されている。「核の冬」とは、核兵器の使用により微粒子が大量に空気中を漂い、日光を遮る現象で、地球の急速な寒冷化が起きる。視界が50メートルを切る地域もあり、なかでも北京は最悪だ。PM2.5の濃度は、1立方メートルあたり505マイクロ・グラムに達している。これはWHO(世界保健機関)が認める安全限界値の20倍にあたる。日本では1日の平均濃度が1立方メートルあたり70マイクロ・グラムを安全基準としている。米国のブルームバーグ・ニュースは、<大気汚染─奇形児と中国の危機>の記事を掲載した。北京大学と米国テキサス大学の研究グループが、10年間にわたって、山西省の深刻な新生児先天性欠損症について追跡調査した。その調査によると、胎児は子宮内で濃度の高い農薬、工業溶剤、特に多環芳香族炭化水素(PAH)に曝されていたことが明らかになった。PAHは化石燃料が燃焼する際、空気中に放出される物質だ。母親が曝されている大気汚染の環境と子供の出生結果には明らかな関連性がある。黄砂と共に飛来するPM2.5には注意が肝心だ。(2014/3/2)
posted by JCJ at 06:28 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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