2014年09月14日

【今週の風考計】9.14

朝日新聞が、慰安婦問題と吉田調書での誤報を認め、取り消しと謝罪をして以降、「朝日」バッシングは勢いを増す。読売・産経の2紙や出版社系の週刊誌4誌のエスカレートぶりは異常だ。ある記事は元担当記者の周辺や家族まで追い、生活を脅かす人権侵害ともいえる内容だ。ネット上では「朝日の報道で国益を損じた以上、国は損害賠償の請求を」とまで書かれる。自民党の女性政治家は「慰安婦問題は虚偽だ」と発言し、「慰安婦」被害という戦争犯罪にあたる歴史的事実まで否定しようとする。保守陣営のメンバーは、朝日新聞に広告を掲載した企業や「慰安婦問題」解決をめざす民主団体・組織に脅しと思える電話をかけている。<嫌韓憎中>のナショナリズムに裏打ちされ、かつ安倍政権の右派的政治姿勢に煽られて、歯向かうものには、いくら叩いても安心という風潮が蔓延している。慰安婦問題や原発事故の本質解明はそっちのけ、「時の権力」への監視と批判も視野にない。しかも、この機に乗じて「売らんかな」商法がはびこる。読売・産経の2紙は、「朝日」たたきの大見出しをつけた宣伝「PR版」を各戸に配布し、新聞拡販に躍起とくるから始末に負えない。(2014/9/14)
posted by JCJ at 10:28 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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