2015年02月08日

【今週の風考計】2.8

「自粛」という名の妖怪が動き回っている。「イスラム国」の邦人人質事件に、安倍政権がどう対応したのか、問いただす質問や意見に「テロリストを利する」と、議論を封じる動きが蔓延している。報道ステーションで政権を批判した古賀茂明さんらが、糾弾の的になっているのは好例だ。正当な指摘や疑問・批判を述べる言論に対し、「テロに屈する」ものと難詰し、「言論封じ」に走る産経新聞や右翼ジャーナリズムは、言論機関の自殺行為だ。NHKの籾井勝人会長は、「従軍慰安婦」番組の制作に関して、「政府のスタンスを見てから」判断すると述べた。安倍政権の「戦後70年談話」を待って、方向を決めるというのは、NHKの自立性・番組制作の自由を否定するものだ。ここにも政権への配慮という名の「自粛」が忍び寄っている。朝日新聞がスクープした福島原発事故をめぐる「吉田調書」の記事取り消しの経緯も同質だ。本来、この記事は捏造でも虚報でもない。なのに、なぜ朝日新聞は記事取り消しと社員の処分を決めたのか。政府の顔を伺っての「自粛」配慮が、透けて見える。こうした動きに「自粛という名の翼賛体制構築に抗する言論人、報道人、表現者」たちが、9日の17時〜、参議院議員会館B104号室にて、1000名以上の賛同を得て声明を発表し会見を開く。エールを送りたい。(2015/2/8)
posted by JCJ at 07:01 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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