2015年05月10日

【今週の風考計】5.10

★5月3日の「世界報道の自由の日」に合わせ、日本外国特派員協会(FCCJ)は、「報道の自由推進賞」を発足させた。その一つ「殉職した英雄賞」に、過激派組織「IS」に殺害されたフリー・ジャーナリスト後藤健二さんを選出した。★5日には、スペインの国際記者クラブも、「紛争地で人権擁護に尽くした賞」を特別に設け、後藤健二さんに授与した。いま日本の報道はどうなっているのか。★「国境なき記者団」の調査では、日本の報道の自由度は、今年、世界のなかで61位と過去最低。5年前の最高11位からの急落は目に余る。自由度を5段階に分けた3段階目の「顕著な問題」レベルに転落した。★政府は<3・11フクシマ>以後の状況を全面開示せず、ひたすら原発再稼働に走る。強行成立させた秘密保護法をたてに、権力側の「不都合な真実」に迫るメディアを縛る。いまや露骨に、政権党が報道の在りようを説く文書を送りつけ、放送された番組内容に文句をいい、事情聴取という形で圧力をかける。したい放題だ。★今こそメディアは、官庁が用意する文書の「発表報道」から脱皮し、独自の取材による「調査・検証報道」に切り替え、記者クラブも内外に解放し、権力からの圧力に抗して「知る権利」の拡大へ全力を挙げる時だ。(2015/5/10)
posted by JCJ at 08:31 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック