2015年06月07日

【今週の風考計】6.7

いま国会で審議されている「安保法案」が通れば、「北朝鮮に拉致された家族の奪還に自衛隊を派遣できる」と思っている自民党議員がいる。笑い話ではない。衆院憲法審査会に出席した憲法学者3人全員が「違憲」と言明しても、菅官房長官は「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいる」と抗弁する。それなら、10名でもいいから人名を挙げてみてはいかが。5日には憲法研究者184人が、「違憲」である安保関連法案の廃案を求める声明を発表した。中谷元・防衛相は「憲法解釈は行政府の裁量の範囲内」とまで言う。「政府が合憲と判断したから合憲だ」と主張するのに等しい。一内閣の判断で憲法解釈を変え、憲法が国家権力を縛る「立憲主義」を根底から覆すものだ。まさに重大な分岐点に差しかかっている。いま法案そのものが憲法違反であることが暴露されてきた。「人選ミス≠ナまずかった」「参考意見で大ごとに取りあげる必要なし」とする自民党はもとより、「今国会での成立を図る」公明党も、もっともっと謙虚に学者の意見や国民の声に耳を傾けよ。(2015/6/7)
posted by JCJ at 09:42 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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