2015年08月23日

【今週の風考計】8.23

お盆明け、南信州・天龍村に住む友人宅へ遊びに行った。高速バスとJR飯田線を使い平岡へ。まず彼の車で、最近リニューアルした「おきよめの湯」へ行き汗を流す。入浴料金500円。奥さんが用意の食卓には、ていざ茄子の丸焼き、塩イカときゅうりの粕もみ、酒は「喜久水」、つまみに「おたぐり」─どれも土地の名物が並ぶ。お盆には成人式や「ふるさと夏祭り」で大忙しだったという。人口も1400人ちょっと。珍味の柚餅子も、昨年、柚子が不作で今年はダメ。村の苦悩は深刻だ。翌日、山の急斜面に茶畑が、段々を作って広がる中井侍を経て、隠れ里・坂部を訪ねる。百八の松明を灯し、笛・太鼓を鳴らす掛け踊りが終わったばかり。今は猪の被害に頭が痛い。飯田線の駅名は難読が多い。鶯巣(うぐす)、為栗(してぐり)とくれば、お手上げ。大蛇(だいじゃ)という場所から、下を流れる天竜川の渓谷美を眺める。3日目、152号線を北上して下栗の里へ。標高千メートル・傾斜38度もある山肌を耕し、蕎麦や二度芋を育てる。さらに南アルプスが一望できる「しらびそ高原」へ。この清涼な遠山郷の北にトンネルを掘り、総事業費9兆円かけてリニア中央新幹線を通すとは、残土の処理や天然水の枯渇など、その計画の怖さが身に迫る。(2015/8/23)
posted by JCJ at 10:00 | TrackBack(0) | Editorial&Column | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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